コ◯ダも良いが「カフェレスト杉」はもっと良い、PartⅡ
迂闊にも銀行口座を枯らしてしまったぜ。国保の督促状が送られてきたことから判明した。ただ、ご心配なく。引き落とし口座はそのひとつのみとしており通帳記入もマメに行っている。おまけに現金は手元にてしっかりと保管している。問題なのは現金を入金するためにわざわざATMにまで足を運ばねばならないことだ。仕方がないので銀行にまで足を運んだった。取りに来いよ。
因みに保険料は督促状に記載してあるバーコードを読み込めばPayPayで決済出来る。ちゃんとボーナスも付くよ。岐阜市は今なら20%の還元です。引き落としやめてこれからはPayPayで払ったろかしゃん。
市場での仕入れの帰りに銀行が開くのを駐車場でわざわざ待ってから突入したので、当然ながら朝飯前だ。もっと早く開けろよ。
そこでふと思い立ったのは、以前にも伺ったことがある「カフェレスト杉」だ。杉で思い出したけど、中部地方は11月になると早くも花粉が飛び始めるんだってね。最近、やたらとクシャミが出て涙目になり水っぱながほとばしるのはその所為だろうか。先日、「山之上富士山」に初登頂した時などは特に酷かった。目から鼻から止めどもなく水が滴り落ち、名実ともに水も滴る男となっていたんだ。んだんだ。
話を戻す。久しぶりに訪れた「カフェレスト杉」は相変わらず「カフェレスト杉」の面持ちだった。ただ、前回は自分1人の貸し切りだったが、今回は大勢のお年寄りで賑わっていた。
「お兄ちゃん、おっきい車で来たね」
紫頭のママも健在だ。
「なににする?」
いい。このフランクさがたまらなくいい。
向こうの方ではおじいちゃんのエロトークが朝っぱらから全開だ。おばあちゃんを相手に好みのお尻の形を力説していた。尻フェチを自称する自分に負けず劣らずの気合の入れようは大きく学ぶべきことがあるとついつい耳を傾けてしまった。あんなおじいちゃんに私もなりたひ。しかし、それを聞きながら大きくうなずいているおばあちゃんの方がひょっとしたら強者かも知れない。
モーニングは豪華だ。定番のトースト&ゆで卵にサラダと蕎麦までもが付いてきた。
自分のゆで卵好きは周知の事実かと思われるが、ゆで卵を剥くのが苦手という事実を確認されたい方は写真をご参照下さい。
パンと蕎麦を食べ終わるタイミングを見計らい、
「お兄ちゃん、柿食べるか?」
と剥いた柿を持ってきてくれた。
デザート付きだったか。まるでコース料理やね。柿を頬張るとまだ咀嚼もす済まぬうちに席を立つ。店が混んで来たので長居は迷惑と同業者ゆえの一流の配慮だ。
「ご馳走さまでした」
「はい、ありがとう。350円ね」
まったく呆れるくらいに相も変わらずの低価格。
「安いですねぇ」
首をひねりながらそう、感嘆すると、
「店が古くて汚いぶん安くさせてもらっとるんよ」
ときた。
「また、来てね」
「はい、絶対に来ます」
如何だろう。コメダやスタバでは間違いなく味わうことが出来ないお年寄り達による軽妙な言葉のBGMを聞きながらのモーニングコーヒーなどは。それには「カフェレスト杉」が絶対的におすすめだ。