「コストコ」どっこい、おととい来やがれ!PartⅢ
そうなるだろうと噂には聞いていたが、やはり行くべきではなかったと後悔した。ただ、年末間近とはいえ、まだ23日だ。それにかつては祝日ではあったが、今では普通の普通、週のど真ん中、水曜日の平日だ。こいつらはいった、どこから沸いて出てきたと言わんばかりに人が大集結している。もう、はっきり言って「密」です。
はい、ご塑像通り、「コストコ」です。前回、娘たちにとっての初コストコの際には、会員カードを作るのに約2時間ばかり並ばされた話をした。
今回は、その様な必要がないことからスムースイン、ファストアウトを目論だものの、先ず駐車場という壁が立ちはだかった。
時刻は凡そ午後1時半。どの時間帯が一番混み合うか等の予備知識は一切ない。行き当たりばったりで大丈夫だろうと高を括ったものの、到着した途端に自分の甘さが浮き彫りとなった。駐車スペースが見当たらないどころか、空きを待つ車がそこらじゅうにハザードランプを点滅し待機している。
よって遊びに来ているわけではない。モラル違反は重々承知の上で、駐車枠外ではあったが通行の妨げにならない場所にとめるとダッシュで店内へと向かう。
そもそも自分の買い物スタイルは、目的物に一目散に駆け寄って、むんずと掴みレジへ真っしぐらを心のうちとしている。つまり、用事もないのにあっちへフラフラ、こっちへフラフラと物色しながら歩くことを良しとしていない。今回はスタッフも同道してのことなので、いつもより更に無駄のない買い物だった、はずが…。
いや、なに?このレジに並ぶ大集団は。
もう一度言うが仕事中の買い出しだ。一刻も早く職場に戻りたい。にも関わらず、どのカートにもこれから精算されるであろう、数々の食材であったり無機質はものであったりがそれこそ山積みとなっていた。その光景は春節に来日した中国人の爆買いを彷彿とさせる。実際、顔ぶれも各国入り混じりバラエティに富んでいた。
まったく息が詰まる思いを我慢して、やっとの思い出空を拝めたのは約30分後。往復の所要時間が約1時間20分。駐車までに10分。買い物に10分。レジ待ちに20分。締めて約2時間は果たしてパフォーマンス的に意味があったのだろうか?と自戒したのだが、「混むそ、混むんじゃないかな、きっと混む」と思いながらも興味本位が先走り、ついつい行ってしまった自分がつまりは馬鹿だったというお話は以上です。
ただ「何事も自らの目で見たことのみを信ずる」を信条としているのでそれはそれで勉強になって全然良くなかったけれど良かった。