氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

メリークリスマス!@ころうどん発祥の店、岐阜県多治見市「信濃屋」

雨は夜更け過ぎに~雪へと変わるだろ~♫

 

変わらねぇよ。一部のロマンチストの思い通りにさせてたまるかってんだ。こちとら今日を始めに年内無休でぶーぶに乗って仕事しなくちゃならねぇんだよ。頼むから邪魔してくれるなってんだ。ま、年内無休っつーてもあと7日間だけどね。因みに年始は1日から仕事です。

 

ふと、思い出した様にうどんが食べたくなる時はありませんか?昨日がまさしくそんな時だった。で、どうせ食べるならば人様に自慢出来る、それなりのステイタスになる所で食べたいじゃないですか。そこで一路、東へ向かって車を走らせたのだった。

 

そこは日本でも1,2を争う熱い街、多治見市だ。そこに創業90年に及ぶ老舗のうどん屋がある。名は「信濃屋」という。「香露うどん」、つまりは「ころうどん」発祥の店だ。週に営業は3日間のみ。本当かどうかは知らんが日曜日から水曜日は仕込みに当てるという。

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時代を感じさせる店構えは、営業状況はともかくとして物理的に傾いている。トイレへ向かう板張り廊下は鶯張りを凌駕し、むしろ騒音に等しき音を立てるし、そーっと歩かねば間違いなく踏み抜いてしまうほど脆弱な作りとなっていた。

 

11時30の開店時刻にあわせ11時から行列が出来始めていたので、自分もまたその行列に加わった。コロナ禍とあってマスクの着用は勿論、入店する上での義務となっていたし、狭い店内の小さなテーブルにも中央にパーティションが設けられていた。ただ、相席を余儀なくされても逆にその方が気楽かも知れない。

 

当たり前だが名物の「ころうどん」を注文する。隣のテーブルに座る、浜松から来た客は、「ころかけ」に加え温かい「うどん」、ついでに「志那そば」を注文していた。車のナンバーが浜松ナンバーだったから勝手に浜松から来たと推測したが、ほぼ間違い無いし面倒だからそれでいい。

 

自分も負けじと「ころかけ」と「志那そば」の二つを注文。三つは無理。もう、負けてんじゃん。此処のうどんは茹でるのになんと!約1時間を費やすそうだ。そんなに茹でたら腰が無くなるどころか姿かたちさえ無くなってしまうんじゃないの?心配なされるな。それは杞憂というものだ。確かに讃岐うどんの様な腰はない。然しながら、その「もちっ」とした食感はまるでダイナマイトな五十路熟女の様に十分な歯ごたえを感じさせてくれる。

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そして「志那そば」だ。

「中華そば下さい」

と言ったら

支那そばですね」

と変換された。Google並みの見事な変換機能だ。

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うどん、そばが提供されると、必ず店主が自ら伺いを立てに来る。必ずだ。

「ツユの辛さはいいですか?言ってもらえれば調整しますよ」と。いいじゃないですか。この「四の五の言わずに黙って食え」的な名店にありがちな高飛車な雰囲気とは何とも正反対な食空間が。常連は端から好みの味覚を伝えると聞く。飲食は柔軟性がマストだと教えられる思いだ。

 

まぁ、例によって例のごとく、味わい云々に関しては美食家でもないのでノーコメントとさせて頂くが、各々、写真でもって判断して頂ければと思う。

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完食!

 

店内撮影は残念ながらNGとなっていた。恐らくお客の写り込みを気にしてのことが建て前だとは思うのだが、実は店主を含め家族の生活空間が職場に等しいからではないかと勝手に推測している。いわば自宅=店ならば、それも致し方ないかと思う。

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