氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

同じ上がるなら雨が上がりやがれ

せっかくの休日だというのに起き抜けから雨とは実に憂鬱だ。ゆーてもずーっと休みですが(爆)

 

ただこの休みにもとうとうカウントダウンが始まるとなれば、残りすくない休日を有意義に過ごしたいと願うのは今際の際にそう願うことと大して変わりないだろう。ただ、この雨だ。ちっ、出かける気もしねぇぜ。ということで諸々諦めた。

 

ここらで仕入れ専用車に火をくべておこう。さすがにそろそろ仕事のことも考えておかねばね。鍵を差し込みイグニッションを回す。

「キュル、キュルル…」

あれ?調子が悪いぞ。続け様にアクセルをポンピング気味に踏み込む。

「ブルルルルーン」

勢いよくとは言い難いが何とか火が入った。ついでだ、西友まで買い物に行こう。

 

買い物を済ませ駐車場に戻る。さぁ、帰宅しようと再びイグニッションを回すも、

「キュ、キュル」

と二鳴きしただけで皆様のご心配通り逝っちまいやがった。やば。激やば。よりによって自動車屋も休みの日曜日じゃんね。JAF呼ぶ?JAF呼んじゃう?いやそれもなんか大袈裟な気がしたので、取り敢えず掛かりつけの自動車屋に電話を入れてみよう。ご近所の個人店なの融通が利く場合もある。

 

「今ね、ちょっと出かけちゃってるから1時間後でもいい?」

う~ん、晴れの日ならばそこらを徘徊していれば1時間なんて直ぐだけど、さすがに雨の中、1時間も徘徊する気にはなれない。かといって西友の中で徘徊するのはもっと気が引ける。万引き犯にでも勘違いされそうだ。

 

「じゃ、充電ケーブルだけ貸してもらえませんか?坊主に取りに行かせますので」

「わかりました。じゃ、わかる所に出して置く様、うちの者に伝えておきます」

 

とうわけでお次は坊主に連絡を入れる。

「わるいけど、自動車屋に行ってケーブル拾ってから西友に来てくれん?バッテリーが上がっちゃってさ」

「ラジャー」

持つべきものはマイサンだ。この為だけに長年投資して来たと言っても過言はない。ものの10分程度で駆けつけてくれた。JAFならばこうはいかないだろう。せっかく入会しているから使わないのも勿体ないけどね。まぁ、時と場合によりけりってことで。

 

バッテリー上がりは今迄何度も経験しているので我ながら手際よく事が済んだ。

「サンキュー」

「もういいの?」

「あぁ、もう大丈夫」

 

しかし、休みの日だから良かったものの、いざ仕事が始まる段になってこんなことが再び起こっては困るな。帰宅し駐車場に止め、念の為にもう一度イグニッションを回してみる。

「キュ、キュル」

先程と同じくまたしても逝っちまったよ。だめだこりゃ、といかりや長介顔負けにつぶやくと、早速、自動車屋に連絡を入れる。

「もう、ダメみたいですね」

「そうでしょうね。今、手持ちがないので早急に取り寄せます。また連絡いれますね」

 

というわけでバッテリー交換と相成った。はぁ…。またしても懐が痛む。

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