氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

「別れろ切れろ」は、芸者の時に言う言葉…今のあしきには「死ねと云っておくんなまし」

なんか左足のアキレス腱辺りに違に感ずることがあったのだが、多分、ただの筋肉痛だろうと気が付かないふりをして走りに出た。自分のことをご存知の方はご存知だろうが、ご存知で無い方は全くご存知ではないだろうからここで少し自分の趣味、ランニングについて補足させて頂こう。

 

高校の同級生に裸足でマラソンに出場してしまう、まさにアベベな奴がいる。アベベがわからない?ググれ。彼が普段履きとして愛用している自家製のワラーチと呼ばれる履物がある。一見、ビーサンの様な見栄えだが、実は走りに特化した究極のエコシューズ?なのだ。その彼に自分は感化され挙げ句、自分でもワラーチを手作りし、それを履いてランニングのみならずマラソン大会にも参加しているというわけだ。

 

結論から言おう。いつもの様にワラーチを履いて走っていたら、冒頭の痛みを感じた部分がどんどんと感受性が強くなり、感ずるから確実に痛みへと変異した。まるでヨーロッパを席巻し始めた変異型新型コロナウィルスのの様に…。いや、ちょっと全然違うとは思うけど使ってみたかっただけなの。簡単に言えば痛くて走ることが出来なくなった。

 

自宅まで残すところ3kmばかりの道のりだ。仕方がないので足を引きずりながらも歩いているとお次は足裏にいきなりの違和感が訪れる。足を上げると、足首に固定する紐、通称パラコードだけを残し、ソール部分が足の下でぶらぶらとタヌキの◯◯◯◯の様に揺れていた。

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鼻緒が切れた。お待たせしました。これが結論です。足は痛いは鼻緒は切れるはでまさに泣きっ面に蜂、弱り目に祟り目、踏んだり蹴ったりだ。オマケにワークマンで買った臭いそうな5本指靴下には「ひっつきぼぼ」の仲間がくっついてるし。

 

余談だが「ひっつきぼぼ」は生粋の岐阜弁らしい。「ぼぼ」は「さるぼぼ」の「ぼぼ」と同じ意味で、子どもの事を指すそうだ。要するにお母さん恋しさにくっついてくる子どもを指し「ひっつきぼぼ」と呼ぶそうだ。

 

てゆーか、そんなことはどーでもいい。いっそのこと片方だけ裸足で帰ろうかとも思ったが、ワラーチを履いているだけで周りからは奇異な目で見られることがほぼ100%なので、その上、片足だけ裸足ともなれば、それが200%に跳ね上がることになりかねない。

 

試行錯誤のうえ、パラコードの長さを調整して、足の甲とソールを直接、結びつけてみたら、何とか固定することの成功。

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結び目がほどけぬ様、慎重に、というか足が痛いから慎重にならざるを得ないのだが、なんとか自宅までたどり着くことが出来た。残り2kmにも及ぶ壮大な物語は無事、幕を閉じる。

 

思えば随分と酷使したものだ。これ一足でいったい何キロ走ったことだろう。ご苦労様と供養して、さてさっそくお次の制作に掛からねば。

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おまけ

 

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