氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

さらば!問屋スーパーよ。どうかお元気で。

悲しいお知らせがあります。足掛け25年、約四半世紀にわたり通い続けた市場ですが、往時から当たり前の様にそこにあり、小売店や八百屋、果ては飲食店の屋台骨を支えてきた市場の灯火とも言える店がまたひとつ消えようとしています。

 

その名を「問屋スーパー 丸一」という。海苔で有名な「浜乙女」が手がける業務用食料品店だ。冷凍ものから生鮮食品、おにぎりや弁当にお菓子となんでもござれの総合卸売スーパーだ。そこを利用するもののメリットは、なんといっても早朝6時から営業していることだろう。小売店や八百屋などは自らの店をオープンさせる前に仕入れを済ませることができ重宝がられている。

 

ただ、昨今は「業務スーパー」などの台頭や、コロナ禍における業績不振などもあったのだろう。あくまでも想像だが。持ちこたえることが出来ず、今月の29日を以て閉店と相成った。ここも想像だ。

 

25年にわたりお世話になった店だ。ただわたったのは25年だが、利用したのは恐らく4回程度だ。それもあくまでもプライベートな理由で1度につき千円以下の買い物だったかと思う。そんな自分でそんな店だが、いざ畳むとなればやはり寂しさが募るのは正直な想いだ。わずかばかりでも何か貢献出来ればと久しぶりに店内にインしてみた。

 

噂には聞いていたが、お目当てのお菓子コーナーは随分と空いた棚が目立ち、半額処分で売られていたものは大ロットの商品が殆どだったかと思う。その中でもバラ売りのものを探し、これはというものをテキトーにカゴに入れ、そしてレジへと向かう。

 

ここのレジのおばちゃんたちは朝っぱらから本当にテキパキとよく働く。4回しか利用してないから想像だが。

 

トータルで幾らになるのかわからなかったが、財布の中には1万円札と10円未満の小銭しか入っていない。

「すみません。大きいのしかないのでカードでお願いします」

「あぁ、ごめんね。ここカード使えないの。現金のみ」

「えぇ?今のご時世にまだカードが使えないんですか?」

「そうなの。だから潰れるのよ」

最後の返事はあくまでも想像だ。

 

仕方がないから1万円札を出してお釣りを受け取る。代金は250円だった。

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正真正銘、わずかばかりの貢献となってしまったが、これもまた良い思い出となった。はい、単に思い出作りの偽善的な巻頭文はここまでです。

 

ここの利用客ってほんとにマナーが悪いんだよね。当たり前の様に路上にはみ出して駐車するは、早朝を良いことに平気で車道を逆走して駐車場から出てくるしはで前を通る度に激怒プンプン丸だったんだよね。それが無くなると聞いて正直、せいせいした。

 

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