氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

ちぐはぐな「松屋」撮影キャラバン隊

何か話さなきゃいけないわ 分っているけれど 

目の前を楽しい日々が 

ぐるぐるまわるだけ~

 

過日のことになる。娘たちと昼食に行こうという話になった。

「何が食べたい?」

「う~んとね、寿司!」

「了解。じゃ、『松屋』ね」

「おいっ!寿司はどこいったんじゃ!」

 

どうせ聞いたところで寿司しか言わない。じゃ、聞くなよって話だが、一応はどこへ行くのか了解を取っておいたほうがその後の展開がスムーズだ。到着する前からメニューが決められる。どうせ、いつもと同じものしか頼まない。因みにただ無意味に「松屋」を選んだわけではない。PayPayアプリでお得情報を見ていたら、松屋を利用すると50ポイントの還元があるとあったからだ。我ながらいつもの事だが抜け目がない。

 

「私達は牛丼(並)」

ほらね。やっぱりいつもと一緒だった。

「じゃ、オレは…よし、この『黒トリュフソースのビーフハンバーグ定食』にしよう」

 

本格フレンチレストランならば20分くらい待たされそうなメニューだったが、ものの数分でオンテーブルされた。

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「さてと」とiPhoneを胸元のポケットから取り出そうとすると、

「また、写真撮るの?」

と次女が眉間にしわを寄せ訊いてきた。

 

「なんで写真撮るの?」

「あ、いや、何かに使えるかな~なんて思って」

「何に使うの?」

「いや、だから何か」

自分がBlogに写真を、それもコマメにアップロードしていることなど知らせていないし、知られたくもない。

 

動画を撮影していると、

「私の牛丼も撮る?」

と長女が尋ねてきた。

「ありがとね。でも、牛丼はいいや。おまけにそれ食べかけやし。というか、これ録画だから声が入るって」

「ふぅ~ん」

 

「それ美味しい?どんな味?」お次は次女が話しかけてきた。

「いや、まだ食べてないし。見りゃわかるだろ?ってゆーか、録画中やっちゅーとんの。声が入るって」

 

「あ、そういえば来月、剣道の練習試合があるんやけどさ、面の下にシールドがいるんやて。買いに連れてって」

「うん、わかった。わかったけどさ、お前らは何か話さなきゃおられんのか?」

 

というわけで決死の努力の甲斐あって動画も含め撮影はクランクアップした。

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ところで「黒トリュフソースのビーフハンバーグ」だが、商品としては可もなく不可もなくといった所だったろうか。しかぁ~し!このソースにもの申す!これって、以前に「松屋」で一斉を風靡したグルジア料理(今はジョージアと呼ぶらしい)の「シュクメルリ鍋定食」の時と同じソースやんね?神は騙せてもこのオレだけは騙せねぇぞ!

 

ひょとしてソースだけ大量に作りすぎて余ったか?ま、美味しけりゃ何でもいいんだけどね。



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