悪い気はしない財布という存在
社会秩序を云々いえるほどご立派な性格や所業ではないものの、悪意に満ちた行動をとられる、厳密にいえば「される」と、例えふだんから温厚な自分であったとしても腹が立つわけだ。まぁ、家庭内の出来事なので傍から見るどころか自らが客観的に見ても些細なことなのだが…。ただ状況が悪い。
土曜日の勤務は午前3時前起床に始まり、夜の現場を経て帰宅したのは午後11時過ぎだった。ふだんからアスファルトにダイイングしたり山野を駆け巡りと酷使している我が身だが、どうやら使う筋肉が違うのかエンドルフィンの分泌量が足りなかったのか、翌朝は身体がぬかるみに足を取られた可哀想なバンビちゃんの様に重く、例えるならば自らが「泥」と化した。
まぁね、言ってしまえば身体的に具合が悪い状況下に於いて、度を越した行為に目が瞑れず極端に不機嫌になってしまったという、実に男としてちぃっちぇ話なのであった。
てなわけで、子ども達の少なくとも3分の2を連れて出かけるのが日曜日のいつもの風景であったのだが、朝食から始まり昼食に至りハンストを断行。日曜日くらいひとりになりたい、といわれたことから始まった習慣を長く踏襲し、わざわざ用はなくとも出かける様にしていたのだが、昨日は自室に引きこもり沈思黙考の時を過ごした。たまに「父子家庭ですか?」と訊かれることがあるが、これがその所以である。
ただ、鬼に徹しきれないところが自分の甘く優しいところ(と、解釈して頂けたら嬉しい)。なにより自分自身が丸一日引きこもることが性分としてかなり辛い。結局は娘達をさらって出かけることにした午後3時。気温はマジで9月なの?とこれまた思わされ腹が立つほどの34.9℃。となるとかき氷でしょ、と片道25分はかかる『バロー高富店』へ車を走らせコスパ良好なかき氷を堪能した。
「運転に限らず何事も面倒くさがらないところがお父さんのいいところ」と次女に踊らされ、その後はイオンモール各務原までわざわざ車を走らせての、しっかりとブランド服@Pink-latteを買わされての、
そのついでに寄った建物内のゲーセンに新設された「VRコーナー」でバーチャルリアリティを体感させてのと、世間的に心配されるほど暗くなるまで遊んでやった。いや、結局は遊んでもらったといった方が良いのかも知れない。つまるところ、自らのストレス解消と娘たちの実益がうまい具合に噛み合ったといえよう。