各務原(かかみがはら)市だけど@「ギフ屋」の激安定食
各務原(かかみがはら)市にあるのに「ギフ屋」とはこれ如何に?伊勢湾台風で被災しこの地に移転したというから、それ以前は岐阜市にあったのかも知れない。何にしても伊勢湾台風が1959年だったから移転してから既に60年以上が経過している。つまり老舗だ。
「イオンモール各務原」へ行くついでもあり、昼飯にと寄ってみた。間口は狭い。
両隣には潰れたっぽい飲食店であろう建物がほぼ廃墟となり放置されている。食事を提供する店としてのシチュエーションは極めて悪い。
駐車場は20mほど西にあるが、寸足らず故、指示通りに駐車すると車体の三分の一は路上にはみ出る。
自分は「はみ出しフェチ」だが、車にまでその嗜好は及ばない。通行の妨げにならないかが心配だったが気にするほどの交通量は無さそうだ。
「あのさ、言ったところで今更だけど、イオンに行くんなら中で食べれば良かったんじゃない?」
言いたいことはよくわかる。何故に道に迷ってまでわざわざ、次女が言うところの「きったねぇ店」に行きたがるんだ?ってことだろ。
「フードコートはオレも好きだけどさ、ほら、このご時世じゃないか。わざわざ自分から感染リスクが高いところに行く必要もないと思ってな」
取って付けたような理由をとっさに並べてはみたものの、実際の状況を見ればその言い訳も一目瞭然、利用者はやはり若いファミリーが大多数だった。お父さんと子どもがいなければ迷うことなくフードコートを利用する。
カウンター内のホワイトボードに「本日ランチ」と書かれ6種類ばかりのメニューがラインナップされている。
「ランチはここから選べばいいんですか?」
気になるのはカウンターの上に並べられた大皿料理の数々だ。
これは何のために置いてあるんだろ?単品注文が可能なのか?その割にはメニューらしきものが何もない。
「取り敢えず、ボードの方のメニューを選んで、副菜はここから好きなものを注文してね」
というシステムらしい。なるほど、これは中々ええじゃないか!だ。
ということで、娘たちは二人とも「とりもも唐揚げ」を注文。
副菜はそれぞれ「里芋の煮っころがし」と「ピーマンの炒めもの」をお願いした。自分はといえば「焼き魚」に「太刀魚」というレアアイテムがあったので迷わず注文。副菜はパスタサラダだ。
しかしわかってはいたものの「太刀魚」は骨が多い。喉に歯茎に骨を刺しまくる。ただそのお陰で早食いの癖を見直すことが出来た。
「ごちそうさまでした。美味しかったです」
「ありがとうね~。じゃ、1,500円頂戴します」
はい、1,500円ね。って、えっ!?1,500円?
改めて表の看板メニューを見ると確かにランチ各500円と書いてあるじゃん。なんか、これでいいのかなと申し訳ない気分になってしまった。