氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

必然的にやらねばならぬ行為に勝る技術はない。残るはプラスマイナスの妙技に尽きる、といった話。

帰宅すると玄関先にまで甘~い香りが漂っていた。

 

昨日の休みを利用して、「ともチョコ」なるものを制作すると意気込んでいた次女だが、どうやら、というか間違いなくそれの香りだ。ダイソーで、チョコレートをくれることが条件で買わされた型だったが、無事に日の目を見る時が来た様だ。

 

出来上がりは当日まで内緒ということで、見せてくれなかったから型だけお見せしておこう。

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ダイソーついでに「補修用針27本セット」なるものを購入した。7本入りで売っていたものもあったが、数の論理というよりも、小学生程度の算数が出来る頭があれば、同じ100円(税込110円)を払うのであれば多い方を選ぶに決まっていると思う。例え使い道がなかったとしてもだ。

 

老人にも優しく、ちゃんと糸通しまで付いている。

 

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なぜ?

購入した理由?

裁縫に使うに決まってんじゃん。

 

やっぱ安物は安物なりにその実力を発揮するもんだね。

ZARAで買ったパンツも数日でお尻に穴が空き利用不能になっちゃったし(オマケにそれを知らずにショッピングモールをうろついていたという)、先日「H&M」で買ったこのセーターも、まだ洗濯機で洗ってもいないのに脇がパックリと逝っちゃってるし。

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ただ、これくらいならば修復できそうかと、我が家の裁縫道具セットを引きずり出したものの、

 

「おいっ!鬼太郎!縫い針がないぞっ!」

 

てなわけで購入せざるを得なかったわけさ。

 

はてさて、どこからどう攻めるべきか。ここだけの話、プロフェッショナルには足元に及ばないまでも、裁縫は子どもの頃からの得意分野だったりして。ま、母親がいなかったから必然的に裁縫と料理は自作業となっていたわけだが、それ以前にその作業が好きだったという要素が強い。小学生の頃より手編みのマフラーなどを自作して使用していたりもした。

 

兄はもっとめんどくさい。高校生の時よりラーメンは鶏がらで出汁を取り、カレーはスパイスをすり鉢でゴリゴリしてから作るという念の入れよう。もはや正気の沙汰とは思えない。

 

高一の時に、先輩から譲り受けたちょっとお茶目な学ランを着ていたのだが、それが気に入らなかったのかセンコーに胸ぐらを掴まれ職員室に連れ込まれ、約1時間ほど床に正座をさせられたことがある。脱がされた学ランの、そのボタンが全て安全ピンで留めてあったのが尚更、気に入らなかったのか、外して全て糸抜いしろと仰せつかった。

 

現国の女先生が裁縫道具を持っていたので、それを借りてボタン付けをし始めたのだが、「お前になど出来るわけもない」とでも思って泣きを入れることを期待したのであろうか?針に髪の脂を付けると一気に五個のボタンを縫い付けてやった。教頭を始め、拉致したセンコーも含め5~6名の先生に「凄いね」と言わしめたことに溜飲が下がる思いだった。

 

なんとかかんとか縫い付けることが出来た。

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表の見た目は少々、不満足



ただ、思う。

この年になると以前の様なわけにはいかぬことを。

 

先日、白内障と診断されたことも含め、折りからの老眼も確実に作業を戸惑わせることがしっかりと判明した。ただ人には迷惑をかけぬ様、今後も出来るだけのことは自分で始末したい。

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