氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

2019年2月25日 過去の出来事・6

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いつもなら待ち時間「0」「はま寿司」なのに、昨日に限っては「〇シロー」くんの世話をしてあげた。別に魔が差したわけではない。

 

次女いわく

「友達は皆ス〇ローに行くって言うよ。スシ〇ーが一番美味しいって。私、行ったことないから連れてって」

とただ一人のわがままを受けてのことだった。

 

午後も1時を回ってのことだったが、まだ15〜6名の待ち客が皆膝を揺らしながらイライラとしている。整理券を受け取る先に待ち時間約15分との電光掲示板があった。「0」には及ばぬまでも「15」ならばまだ我慢できる数字だ。

 

ところがだ、15分どころか20分に差し掛かろうとも一向に番号が呼ばれる気配がない。自分の番号よりもずいぶんと若い番号が間を挟んでチラホラと呼ばれるのみだ。その間にはスマホ予約のお客様〜」と後から来たお客が何組も案内されて席へと消えていった。

 

「だからスシロ〇なんて来たくなかったんだ。百均寿司なんてどこでも一緒だろ!」

最初から30分と聞かされていたならば納得もできよう。こういった場合は少し多めに待ち時間を掲示しておくべきだ。ひとりたりとも客を逃すまいといった利己主義が働いてのことなのだろうか?案の定、特攻隊長の坊主が我慢し切れずにキレだした。

 

番号が呼ばれたのは約40分後。時計の針は13時55分を示していた。怒りが指先へと宿ったかの如く、堰を切った様にパネルを叩きまくる坊主。またたく間に様々なネタをのせた寿司が目の前に並ぶ。

 

「てめえの前ばかりに皿を並べてるんじゃねぇよ!先に妹達の注文を聞くといった配慮がてめぇには無ぇのか?!」

「欲しいものがあれが言えばいいやん」

「欲しいもの云々の前に何があるのかメニューも把握出来ていないのに言えるわけねぇだろ!」

「どなるなよ!」

「やかましいわっ!待たされてイライラしとんのはてめぇだけじゃねぇっ!」

 

「ごめんね。私が〇〇〇ーに行きたいと言ったもんで。でも、一回だけ行ってみたかったんやて」

と次女。

 

(しまった…)

 

「あ、いや、ごめん。そういう意味じゃなくて〜(汗)よし、今日は特別に好きなイクラを思う存分に食べていいぞ。でも痛風になってもお父さん知らないからな」

痛風ってなに?」

「大丈夫。今はまだ気にする必要がないから」

 

そしてその日の夕餉。

「んあぁ〜、昼食いすぎたで腹いっぱいやゎ」と食卓に腰を下ろす前から坊主がもらしたひとことを発端とし、お次は嫁と坊主のB型バトルが勃発したのでした。

 

そんなことはおかまいなしと次女は初〇〇〇〇が余程気に入ったのか興奮冷めやらぬと聞き手もいないのに今日あった出来事をまくしたてておりましたとさ。

 

ちゃんちゃん。

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