氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

悩める「お悩み相談係」

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領収書

 

こう見えても、って殆どの人は見たこともないよね。一部、自分を知る人だけにそぉ~っと語りかけよう。はい、仕切り直し。
 
こう見えて面接担当官&お悩み相談係なんつーことをもやっている。そこで早速だが昨日のお悩み相談室はといえば…、57歳の私でも仕事が出来ますか?と悩める乙女Aさんでぇ~す。本来ならば会社まで来てもらうのが当然というか筋だとは思うのだが、車で来られても止める駐車場がない、公共交通機関だと運賃を強いることになる、自転車でこさせるのも年齢を考えると忍びない。というわけで、わざわざAさん家の最寄りのCafe’まで出向いたったがや。
 
先に自分が到着。Cafe’のママさんは知り合いでもあったので、暫し雑談後、ご本人がいらしたら席までの案内をお願いした。約束の午後2時を待たずして現れた当のAさんは、年齢の割りにはおばさん然とはしておらず、出で立ちは紺色のパンツスーツにショートカット、伊達かシニアか眼鏡をかけた傍目にはスレンダーな女性だった。
 
一通り自己紹介が済むと、先ずは雑談から始まり話は次第に本筋へ。経歴を問うと、ジャンルに若干の違いはあれど、性格は随分とストイック。これならば年齢を差し置いても使いものになるだろうと上からではあるが納得した。
 
「ただ、すみません」
「はい?」
「実は最近、二ヶ月ほど前のことになるのですが、ちょっと厄介な病気が見つかってしまいまして…。この二ヶ月で7kgも痩せました」
「え、どんな?」
甲状腺の病です。職場で倒れて救急車で運ばれて病気が発覚しました。その後は投薬の状況をみてという具合で、もし就職をしてもご迷惑をお掛けしてしまうと思うのです」
「そうなんですね…」
「ただ、せっかくこの様な機会を頂けたので、直接お会いしてお断りしようかと」
 
メールでのやり取りはしていたので、そこで伝えようと思えば伝えられた話だとは思ったのだが、わざわざ場を設けて伝えるのが礼儀であると考えたのでしょうね、多分。
 
「わかりました。袖振り合うも多生の縁と言いますから、もし、病状が落ち着いてまたお願いします、ということになればご相談下さい」
と、Cafe’を出て直ぐに別れた。
 
不可解な面接というかお悩み相談ではあったが、これって経費で落ちるかしゃん?と、それ以前に自分にとっては確実に無駄な時間ではあったが、少なからずネタにはなったので感謝しよう。

 

 

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