自動車学校・今昔物語
宅の坊主が自動車学校に通い始めた。約4kmの道のりを、当初は自転車で通うと豪語していたのにも関わらず、寒いだの面倒だのと理由をつけて送迎バスを利用する様になった。面倒だと言うのなら最初から通うな。とはいえ卒業後の通勤にはどうしても車が必要となる。それだけでなく免許がないということは、この先も岐阜に住むつもりならば致命傷となりかねない。
しかし、今時は自動車学校も高校が手配してくれるとは時代が変わったものだ。自らが高校生の頃は就職組にしても自力で自動車学校を探さねばならなかったかと思う。それが証拠に中部電力に就職が決まった友人は、近場で探したところでどこも空きが無いという理由で片道約27kmもある僻地の自動車学校へバス→電車→バスと乗り継ぎ往復4時間以上もかけて通っていた。
自分はといえば進学組だったので、三ない運動「免許を取らせない」「買わせない」「運転させない」を遵守した校則に従い卒業してからでないと免許は取らせてもらえなかったのだが、バレなきゃOK。自動車学校が飽和状態ならばと学科は問題集で、実技は実地試験でと挑戦した結果、その自動車学校へ通っていた友人よりも早く免許を取ってしまった。おまけに試験代と数度、教習所に通った代金だけで済んだので、かかった額は自動車学校へ通うことを考えたらかなり安く済んだと思う。うろ覚えだが3~4万円程度だったか?ただそこまでに行く交通費は別だ。
当時は普通に免許を取ろうと思った場合に幾ら掛かったかは知らないが、今は凡そ32万円強という大金が必要となる。それくらいの用意は親の務めと出してはやるが、それすらも出来ない家庭環境もあるということを言い含め、と同時に無事免許が取れた暁には自分の飲み会の際には例え宴会が深夜に及ぼうとも迎えに来ることを確約させた。でも本当は健気にもちゃんと返すつもりでいたんだって。そもそも冗談のつもりで迎えに来いと言ったのだが、嫌がると思いきや大手を振って喜んでいた。片道4,000円は掛かるであろうタクシー代分の元は何としてでもとらねば。
で、関係はないが『BonToraya』の「ピレーネ」は抜歯したばかりのお口にも優しく美味しかった。
初めての体験♡