獅子奮迅と対峙した「砂漠の砂塵」
プロでもないからにして完璧を期すなどというのは到底不可能だと自他ともに分かってはいたものの、やはり想像通り完璧を期すことは出来なかった。ただそれでも精一杯の奮闘したことを褒めて欲しい。先日、岐阜の巨大アミューズメント型手芸品デパート「大塚屋」で購入した「ダイロン」のことだ。
少し間を置いてしまったが、やっとチャレンジすることが出来た。
そして作業を終えてみての感想は…
燃え尽きたぜ…真っ白にな…。
いや、言うほど大したことはない。それに新しいスニーカーの色は「白」ではなく「デザートダスト」という。直訳するとさしずめ「砂漠の砂塵」だろうか。まだ乾いていない状態なので色味が強く感じられるが、乾くともう少し薄くなるだろう…、多分。
然しながら家庭で気軽に染物を、みたいなキャッチで販売しているこの「ダイロン」だが、小袋ひとつにつき6リットルのお湯を有す。
それも家庭用湯沸かし器では恐らく不可能な80℃までに湯温を高めねばならない。それを家庭で6リットルも沸かすとなると大変な作業、いや、作業そのものよりも道具が必要不可欠だ。
狂った様な染物マニアにでもなるならば、それに則した道具を買い揃えるのも良いが、下手をしたら新品を買った方がマシじゃね?ってくらいに足が出てしまう可能性もないとは限らない。
その点、職場にはお湯を沸かす大きな鍋もあればそれこそ20リットル以上、お湯をわかすことが出来る寸胴もある。染物には実に恵まれた環境ではないか。この際、商売の鞍替え?いや、副業なども模索出来るのではないか?老後資金2,000万円問題なんてのも抱えてるし一考の余地ありだぞ、などと真剣に考えてしまった。全国の染物屋さん、直ぐ安易な考えに走ることをお許し下さい。
ただ、「あなた色に染まりたい」と言われるならば、そちらはほぼほぼ本業なので遠慮せずに言ってね。お代はサービスにしとくから。