氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

コロナ禍における盲点

とっとと休みを決め込んで、未だにいつから始めるの?と、此方が心配してしまうほどお利口さんにずーっと休んでいるパチンコ屋が岐阜駅前にある。その潔さが売り上げは下がるどころか全くないだろうが店としての評判を上げている。コロナ終息の暁には店の前くらいは掃除してあげようかと思う。

誰がお金を落とすと言った?そこまでの肩入れをするつもりはない。そもそも、この世から消えて無くなっても良いと思っている業界だ。というよりも、そこに集まる連中に虫唾が走るというべきか。

「おい、配達してくれ」
と横柄な言葉で注文があった。一定数の注文があった場合は応じることにしているのでお相手がどういったお方かはわからないが注文を受けた。

しかし、配達場所まで向かうもお届け場所がわからない。毎日がこれの連続だ。仕方がないのでまたしても電話を入れる。
「赤い三角の屋根の建物があるやろ?そこや」
「あ、はい、ありますね」
「建物の中に入ったら階段があるから二階まで持ってきてくれ」
商業家屋だろうか?一階には駐車場がありベンツやベンツやベンツにベンツ、ほぼベンツが10台ほど止まっていた。

二階に上がる。扉を開ける。部屋の中は煙で霞んでいた。3台置かれた卓を4人の男達が囲んでいる。雀荘?しかし、看板は掲げられてなかったぞ。一斉に此方に向けられる目線。総じて上目遣いだ。そして車はベンツばかり。なんかヤバくね(汗)

お代を受け取ると後退りする様にその場を後にした。パチンコ屋ばかりに目が向けられるが、こういった場所は恐らくおざなりになっている事だろう。どちらにしても関わり合いたくはない。

日曜日の仕事帰りに近所の西友に寄ったら、惣菜売り場にダンピングダンピングダンピングを重ねた握り寿司が寂しげに此方を見ていた。せっかくの「母の日」に出番がなかったのだろうね。そこで母になり変わり自分が消費してやることにした。味は…まぁ、602円なら許すとしよう。