氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

ダンボールの中身が知りたい!

相変わらず駅裏(金津園)からの注文が多く寄せられる。というか顧客も注文も増える一方だ。デリバリーとは言っても此方は駅前、彼方は駅裏と距離がたかが知れているので言うまでもなく上客だ。

 

ただ、先日怖い思いをしてから自分では行かず、若者をテキトーに言いくるめて行かせる様にしていた。どう言いくるめるかって?まぁ、そのアレだ。場所が場所だけにお姉さんがいっぱいいるぞ、とか良い思いが出来るぞとかホントにもうテキトーに。それだけ言えば飛んでく様に出ていくもんだから若いって実に使い勝手が良くて便利。悪くいえば馬鹿。

 

「あれ〇〇は?」

「今、別のところに配達行ってます」

「じゃ、これは誰が行くの?」

「お願いします」

「嘘、オレ?」

 

というわけで、又しても嫌々行ってきました。いつもの様に正面突破を敢行しようとすると、「こっちじゃない。裏回って、裏」と年配のボーイさんに叱られてしまった。年配なのにボーイとはこれ如何に。

 

「裏…、ですか?」

もう、嫌な予感しかしない。恐る恐る裏へ回ると、鉄製の扉が見えた。ただ扉の高さが1m程しかない。まさかここじゃないよね?もう一度、表に周り、

「すみません。裏の扉ってあの背の低い扉ですか?」

「そこしかないだろっ!」

明らかに怒り口調だ。やばい、怒らせてしまった。

「すみません」

 

戸に手をかけそーっと開けてみる。凄く狭い。縦横1m程のスペースにコンクリートの階段が見えた。腰をかがめて戸を潜り恐る恐る階段を登ると、そこには!どーん!

 

別の年配のボーイさんがいた。髪がまんべんなくソーシャルディスタンス化されている。それもかなりのディスタンスだ。いわゆるバックヤードなのだろうか、棚にはダンボールがいくつか積んである。マジックで大きく「Tバック」と書かれたダンボールが特に気になった。な、中身が見たい!

 

「これからは配達頼んだらこっちから来てな」

「はい、わかりました」

仲良しになれたらいつか箱の中身を見せてもらおっと。

 

正直、こんな近距離だったら車よりもバイクの方ば便利ぢゃね?ってことで中古バイクを物色しに行ってみた。

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スクーターにしろカブにしろ、二十歳の頃に載っていた経験はあってもそれ以来、全くだ。乗れるか?ただ噂ではもうすぐ五十路だというのに大型二輪免許を取得して、勢い余ってハーレー購入してしまうのみならず、アイアンちゃんなんて名前をつけて呼び毎晩、布団を共にするという変態がいるらしい。彼に出来て自分に出来ないということはないだろう。

 

ということで、ただ今、真剣に検討している。

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