Crying Runner 秋バージョン✩
けして嬉しくも悲しくもないのにとめどなく涙が溢れる。そして涙が滝の様になって流れ落ちる。そんな経験はきっと誰にでもあるだろう。ないっちゅうの。そんなのがおったら連れて来いっちゅうの。
はい、ここにいます。
毎年、この時季になると身体から水分が枯渇するほど涙が溢れハンカチが手放せなくなる。室内で事務仕事をしているときなどはまだいい。しかし一歩外へ、ましてや草花が咲き乱れる様な場所に行こうものならそれはもう覿面だ。
薄々お気づきのことでしょうからカミングアウトいたしますと、いわゆる花粉症ってやつやがね。どうやら自分は秋に弱いらしい。
アレルゲンがなんなのかは医者に行きさえすればおぼろげには判明するのだろうが、結局、医者に行ったところでなす術など無いだろう。薬をもらって、はいお終いってだけのことならば、ただただこの時季が静かに過ぎ去ってくれるのを待つのみだ、ってわけにはいかないのよ、これが。
来月に控えたフルマラソンまで残り1ヶ月を切った。となれば当然のこと、のうのうとしてはいられない。さすればいつもの様に練習をと走りに出るのだが、これがもう、歩いている時よりも目に激しい刺激が加えられ、涙がもうちょちょぎれまくるのだ。
想像して欲しい。50代の白髪まじりのおっさんがランナーであることはけして珍しいことではなかろう。ただ、その50代の白髪まじりのおっさんが、両の目に涙を溜めるのみならず、それが頬を伝い首筋から風にのり背後へ飛ばされていくそのおぞましい光景を。
というわけで、この時季、晴だろうが曇りだろうが雨…の日はお休みするが、サングラスが必須アイテムとなる。それさえあれば涙じゃなくて「あぁ、汗なんだな」と思わせることが出来ると考えているのだが、実際のところどうなんだろ?
ま、自分で意識するほど周りは自分のことなどそこまで見てもいないよね、きっと。
高いところは苦手なのに敢えて高いところ、それも一歩間違えば奈落の底っちゅー危険な岩場に涙目ながら挑戦してみた@瑞龍寺山。
ただ、それよりも、人が行き交う長良川河畔@川原町の古い町並みで寝転んでの撮影の方が余程勇気がいった。