指吸いじゃないから
説明しよう。親指の爪が黒いのは、幼少から抜けぬ指吸いの癖のせいでも何でもない。するならばわざわざ足の指を選ばず手の指にする。試しにやってみようと試みるものの、足に手をかけた時点で断念した。最近は足の指の爪を切るのにも難儀する。柔軟度には若い頃から自信がない。
そんな自分が空手をやっていたというからお笑いだ。まぁ、それでも現役時代は今よりもちったぁ柔らかかったが、引退して柔軟体操をサボりだすと一気に股関節も鋼鉄と化す。湯船に浸かり体操座りをしていることすら苦痛なこともある。
で、何を言いたかったかを失念してしまったので、1段目から読み直す。あぁ、そうか。爪の色が変色してしまっている理由だね。これはね、トレイルランニング、略してトレランのせいなんだよ。遡ること2月に行われた大会で負った内出血が原因と考えられる。
ほら、トレランって登りはつま先に負担がかかることはないけれど、下りで靴先に思いっきり指をつっこみその時に圧迫されるじゃないですかぁ。まぁ、そんなこんなで毎年この時季になると足の指先が黒く変色してしまうのだけれど、人の体ってほんと不思議。これもあと数ヶ月経ち爪が成長すると自然に消えてなくなるんだよね。
そんなことを何げに考えながら久しぶりに長良川畔を走ってみた。まだ早朝ということもあってか人気はまばらだったが、それでも密を避ける為にすれ違う際は出来るだけ距離をとることに気を使った。
ほら、走るノーベル賞医学者でもある山中伸弥教授も警鐘を鳴らしているだろう?感染していることを知らない罹患者ランナーが、呼吸をしているだけで意図せず感染を広げている可能性もあると。そしてランナーもマスクをつけることを推奨している。ただ医療用マスクではさすがに息が苦しくもたないので、「buff ®」と呼ばれるネックウォーマーの様なもので鼻と口を覆えば代用出来ると。「buff ®」がわからない?ググれ。
とまぁ、ランナーにとっても受難な時代が訪れてしまったのだが、ただ人が少ないというのは普段のランニングに於いても快適だ。特に群れることをしない、自分の様な人間ならば尚更だろう。
とはいえ、本来は観光地として賑わう「川原町」や観光ホテルが稼働していないところを見ると寂しく切なくなる気持ちを禁じえない。本来ならばあと数日で開催される予定だった「高橋尚子杯 ぎふ清流ハーフマラソン」により人で埋め尽くされるはずだったのに。