傷心の『カツめし』@岐阜市「一八食堂」
「おっ、これいいじゃん!」
と中古厨房機器屋で見つけた客席用のテーブルだったが、店が完成するに従ってどんどんイメージとかけ離れていくのが見えた。そこで先日、泣く泣く買い替えたのだが、こうなると店に置いておいても邪魔になるばかりだ。中古屋で買ったものを中古屋で売ると聞けば成人式に使うメルカリの晴れ着を彷彿とさせるが、それに倣い売りに行くことにした。
「すみません。テーブルを売りたいのですが」
申し訳無さそうにそうお願いすると、
「あ、はい」
と何か作業をしていた手を休め迅速に動いてくれた。して査定の結果は?
一目見て、
「あぁ、だめですね、こりゃ。ちょっと引き取れません」
「やっぱり無理ですか?」
「天板から鉄を外して鉄だけを売ることならば出来ますけれど、それにしても天板を処理しないといけないので赤字です」
「無料でもダメですか?」
「処理代としてワンテーブルにつき500円頂戴出来るのならば良いですよ」
こうなったら背に腹は代えられない。
「お願いします」
結局、中古屋で買ったものを中古屋で処理費用を負担し処理してもらうことになった。これで約2万円の損失だ。損失額はこのことだけでない。フライングして仕入れたものの結局、使い道がなかったり(殆どがこれ)、打ち合わせ不足で寸法が合わず買い直したりと既にうん十万という数字に上ってしまった。せっかくセコセコと経費を削っているにも関わらず、こんな調子では先が思いやられる。
お次はその足で「DCMカーマホームセンター」に向かいお買い物。もうね、1円たりとも使いたくないのよ、本当は。
午前中に帰宅するつもりだったのが、時間が押して昼時に突入してしまった。先日、同級生のおやつ爺いと行きそこねた「一八食堂」に向かう。看板らしい看板がないのでついつい見落としがちだが、Googleナビは完璧に案内してくれた。
昼も12時半を過ぎたというのに客は自分ひとり。つまり貸し切りきゃっほーい。
しかし相変わらず個性的な洋食のラインナップだ。
はっきり言わせてもらうが、店内の風景から見ても、洋食という言葉が一切似合わない。さほど悩みもせず「一八食堂 』の名物『カツめし(550円)』を注文。
因みにカツライスはカツが野菜とともに皿にのって出てくるだけだが、それだけで100円のアップとなる。洗い物が増える分、手間賃ということだろうか?
箸が途中で折れちゃって二膳も下ろしちゃった。
どーもすみません。美味しかったのでまた忘れた頃に来るとしよう。