氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

力に頼るんじゃない。頭を使え。

「親父、寝とんのか?」

早々と就寝していたら坊主に起こされる。


「どうした?」

「おかあが『水が止まらん』ってワーワー言っとる」

「どこの?」

「台所」

ったく、しょうがねーな。今度は何をやらかしてくれたんだ?


聞けばお湯側のハンドルをいくら回してもお湯が止まらなくなってしまったのだと。また力ずくで物事を片付けようとしたに決まっている。

 

「寝とる場合じゃないでしょ!なんとかしてよ、これ」

酷い言われようだな。誰がこんな事態を招いたと思ってるんだ。


「取り敢えず湯沸かし器のスイッチを切れ」

と言い残し、表に出て組み上げポンプの電源を落とす。我が家は井戸水なのでポンプの電源を落とせば取り敢えず水は止まる。困った時は水道水に切り替えれば済むのだが、蛇口が破壊されている以上、それは何の解決にもならない。その晩は水を使うのを諦めざるを得なかった。その後の事は知らんけど、トイレや風呂は大丈夫だったのだろうか?


午前中から出かける用事があったので、その旨を告げると水道屋を呼ぼうと思っているので居てくれないと困ると言われる。どうせパッキンが緩んだ程度だろう。水道屋など呼ばずともそれくらいは自分で出来る。試しにクランプ(万力)で上下から挟んでみたら止水に成功。

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自分の頭の良さに惚れ惚れする。これでトイレも使える。※因みに挟んでいる可愛いお手々は私のです。

 

 


帰宅するとホームセンターへ向かいゴム付きケレップを購入。

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交換してさっそく試運転をと思ったら、ありゃりゃ、ハンドルが無限に回転しちゃうじゃないの。ひょっとしたらひょっとして、パッキンのせいじゃなくスピンドルのせい?スピンドルのネジがどうやら舐めてしまったらしい。ネジのくせに舐めやがって。これにより、やはり力ずくでハンドルを回したことが明らかになった。ったく、いい加減にしてくれよ。


再び、ホームセンターに行かされる羽目にあう。

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原因がわかれば修理は簡単。滞りなく終了。やはり、俺はやれば出来る奴なんだ。まぁ、それも最初から出来たわけではない。失敗した経験があるからこそ出来るようになっただけだ。


しかし、ケレップとかスピンドルとかややこしいネーミングの道具が多いこと。当然、わからないからネットで名前を調べたわけだけど、このわかりにくい名前が自分でやってみようという気持ちを阻害しているのではなかろうか。ワンちゃんとかニャ-ちゃんとか可愛い名前にしたらいいと思う。

 

 

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