丘を~こえてぇ行こよ~@岡崎市「カフェレストラン丘」はぶっ飛び過ぎ
岡崎には「丘」がある。それは「六本木ヒルズ」でもなければ「虎ノ門ヒルズ」でもない。ましてや「ビバリーヒルズ」とも違う、純然たる日本語の「丘」だ。今回、岡崎にまでわざわざ出向いたのは、その「丘」に潜入し捜査することも理由の一つだった。
「カフェレストラン丘」
う~ん、電光看板にある「ボンタイン珈琲」のロゴが実に渋いじゃないか。ん?その上の看板には「喫茶・TV麻雀」と書いてあるぞ?なにがなんだかよくわからないが取り敢えず入ってみよう。
取り敢えず入ってみたが、なんだよ、この店(笑)
思いっきりぶっ飛んでんじゃねぇか。これはいい。実にファンタジックだ。思わず思考停止に導かれそうな空間じゃない。
ところどころに貼られたカラフルな銀紙は恐らく店主のお手製のものだろう。
「丘」の文字をくり抜いたシールも所々にセンスよく貼られている。
よほど「丘」のネーミングに強く固執しているのだろう。
メニュー内容は思いの外、まともだ。
カレー推しなのだろうか?カレーのメニューが目立つ。ならばと何故かひとつだけ四角線で囲まれた「エッグカレーセット」を頼んでみる。
ドリンクとサラダが付いて1,000円はまぁ、妥当な値段だろう。
ホールをひとりで捌いているのは歳の頃なら70過ぎの女性だ。ママさんだろうか?10分程の待ち時間で「お待たせしました」と彼女が「カレー」と一緒に「サラダ」を運んで来てくれた。
おっと、想像以上にボリューミーで美味しそうじゃないの。
サラダにはポテトサラダまで添えてあった。そしてそれは「美味しそう」から瞬く間に「美味しい」へと変わる。スパイシーな中に甘みもしっかりと感じられる、いわゆる欧風カレーの王道といったところか。福神漬がなによりも嬉しい。
ドリンクは「クリームソーダ」をチョイスした。
100円追加で「コーヒー」か「アイスティー」を「クリームソーダ」に変更が出来るとあったからだ。しかし、何故にチョイス出来るドリンクが「コーヒー」と「アイスティー」だけなんだろう?わからないがメニューにはそう書いてあった。そして何故「クリームソーダ」なんだ?
「これ、うちで焼いたの。サービスね」
とシフォンケーキを持ってきてくれた。
「えっ?いいんですか?ありがとうございます!」
なんという心遣い。こんな事だけでも来て良かったと思うよね。ふと周りのテーブルを見回してみるとなんと!サービスしてもらっていたのは自分だけだった。特別扱いは気持ちがよい。でもなんでだ??不可解なことが続く。
さて、そろそろと思ったタイミングで会計伝票を置きに来てくれたのは良いのだが、なぜ「丘」のシールが一緒に?それも何ら説明もなく無言で置いていくんだもん(笑)
で同じく、隣のサラリーマンの元にも会計伝票を置きに来たのだが、そこに「丘」のシールは見当たらなかった。どこかにシールを貼って帰れってことなのかな?
「すみません、ごちそうさまでした。このシールは貰って帰ってもいいんですか?」
「はい、どうぞ持って帰ってください」
「丘」シールも随分とアレだが、レジ横のショーケースの中で「丘」キーホルダーを発見してしまった。
店を出てからもしばらくは笑いが止まらなかった。