氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

「ムーンライト・セレナーデ」な純喫茶@「珈琲屋スイス」

工事現場から響く日中の騒音でここのところ睡眠不足に悩まされていた。このままでは睡眠障害にでもなりかねない。たまの休日だ。アホほど寝てやる!とはいえ、小心者の自分が言うところのアホほどはせいぜい午前8時くらいまでだ。それに9時には携帯ショップに行かねばならぬ。嫁のYmobileをSoftbankに変え、家族に迎える本契約の予約を入れてある。

 

すると6時半に次女が寝床にやってきて、

「今日さ、剣道の練習試合があるから送っていって」

といきなりぬかしやがる。

 

「それっていきなり決まったことなのか?」

「ううん。前から決まってた」

「ならばその時に言えよ~」

嫁に頼むことも選択肢のうちの一つにあったが、頼みやすい方に頼んだのだと。イイように使われている。ならば多少のタイムラグがあるが携帯ショップもついでに行くか、とその用意もしてから出かけた。

 

練習試合は県立城北高校というところで行われる。高校生に稽古をつけてもらうのも目的のひとつらしい。というわけで高校まで送っていき、次女を下ろすと携帯ショップのテナントがある商業施設まで向かった。

 

暫く車の中で時間を潰し、9時の開店時刻に合わせ「いの一番」に飛び込むと、携帯ショップが収まるテナントがやけに暗い。

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掃除のおばさんがいたので、

「あの~、すみません。携帯ショップは何時からですか?」

と尋ねたところ、無言で指さされた先にあった看板に「10:00~」とあった。

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「1番に予約を入れておきますね」

と言われていたので勝手に9時だとばかりに勘違いをしてしまっていた。仕方がない。あと1時間もある。どこかで時間を潰すしかなかろう。というわけで、車で暫く徘徊した後、行き着いた先は昭和の面影色濃く残る「珈琲屋スイス」だ。

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いい。いきなり現れた素敵な雰囲気に思わず身悶えそうになった。

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グレン・ミラー・オーケストラの「ムーンライト・セレナーデ」が流れる店内はコーヒーの良い香りが漂う。これだけでもう喫茶店として完璧じゃないか。

 

店内をよく見渡せる窓際の席を陣取りメニューを眺める。

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実にシンプルかつ純喫茶らしさが漂うテイストの内容ではないか。

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初老を通り越した中老のママが注文を取りに来たので、実は「クリームソーダ」と注文したかったところを時間が時間なのでグッと堪え、無難にホットコーヒーをお願いした。クリームソーダはまた次回の楽しみにとっておこう。

 

先客が約1名。ママと年相応な男性客だ。二人で毎月21日に開催される「鏡島弘法」の縁日の話しをしている。いつか別の喫茶店に行った時にも頻りに「鏡島弘法」の話をしては無視されていた男性がいたが、ここでもまた「鏡島弘法」か。流行りか?

 

モーニングサービスも至ってシンプル。ただこれくらいで丁度いい。

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もう少し長居したかったがそろそろ時間だ。

「もうお帰り?気にせず何時間でもいらっしゃっていいのよ」

「あぁ、ありがとうございます。ただ約束の時間がありますので。また寄らせて頂きます」もう、泣きたくなるほどの気遣いじゃないか。

 

ではお言葉に甘え、次回はお泊りセット持参でお伺いします。実際、山小屋をイメージして作られているだけに、それもまたすんなりと受け入れられたりして。

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