氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

スイスイスーダラッタスラスラスイスイスイ@彦根「スイス」の『バーグ・エビ』と『オムライス』

滋賀に名店数々あれど、喫茶店としてその名を世に轟かす店はそうそう無いだろう。500円でオンメニューされているハンバーグがあまりにも有名なことからGoogleではレストラン扱いをされている様だが、歴然とした喫茶店だ。看板にもそうある。

 

名を「スイス」という。

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岐阜市にも同名の趣深い喫茶店があるが、こちらも外観からしてその歩んできた歴史を彷彿とさせるものがある。

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fish-on-ice.hatenablog.jp


創業は1972年(昭和47年)というから自分よりも9つ年下なだけだ。来年で50周年を迎える。

 

行列が出来る店と噂を耳にしていたので、開店時刻を狙い訪ねてみると既に店内は満席状態。余すところ1卓に案内されてジャスト飽和状態となった。

 

見たところ「ちゃんちゃん経営」なのだろうか?カウンター内に老夫婦、ウエイトレスはその娘、ウエイターは更にその息子といった感じに見えた。いずれも抜群に愛想が良い。

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客層は圧倒的にブルーカラーだ。次いでガテン系が多い。次ぎから次ぎへと訪れる客も見事にそんな客ばかりで、見回しても観光を目的とする者は自分以外、一切見当たらない。それだけでも地元に根ざし住民に愛される店だという事がわかる。

 

ハンバーグは500円だが、ご飯は別料金ということだったので、滅多に来られないわけだし少々贅沢をしてみようと900円の「バーグ・エビ」と400円の「オムライス」を注文した。

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てゆーか、「オムライス」400円って安くね?正直、他の客がなにを注文するのかと聞き耳を立てていたら、殆どの客がハンバーグとセットで「オムライス」を注文していたので右に倣えと自分もそうしただけだ。

 

「ハンバーグダブルで」

「ハンバーグ大にして」

「オムライスハンバーグ」

とメニューに載ってない常連客ならではの様々な注文方法があるようだ。因みに「オムライスハンバーグ」はオムライスの上にハンバーグが乗せられて登場した。

 

しかし、なんて無骨なハンバーグだろう。

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youtu.be

まるで成形されていない、言い方を変えれば形があって無いハンバーグだ。カウンターの中ではマスターらしき人がしきりにハンバーグの元となるネタをこねている。

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大きさや重さも手分量でわかるのだろう。長年の勘と熟練の技術がそこには活きている。

 

見てくれ、このオムライスを。

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どうしたらこう出来るのか理解できようもない無骨なフォルムじゃないか。オムライスといえば味よりもむしろ見栄えが第一だ。まぁ、これには賛否両論あると思いますよ。が、ついつい見栄えの方を大事にしてしまう料理人が大多数かと思う。しかしながら質実剛健、美味けりゃいいのさ、というのがこのスイスのオムライスだ。

 

正午に差し掛かる辺りから来客が途切れなくなり待ち客が出るまでになった。1人でテーブルを占拠していては申し訳ない。得意の早食いでさっさと平らげ「ごちそうさま」と店をあとにした。次回は気になる「特製スイス丼」にチャレンジしてみよう。しかし、店名を付けたくなる気持ちは十分に理解は出来るものの、スイス丼って…。スイス人が聞いたらなんて思うだろう?

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