氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

長い間、ありがとう!

長年、社の仕入れ担当として足繁く市場に通っていたのだが、さすがに全店の仕入れと夜の現場という二足の草鞋がキツくなってきた。年齢の所為といわれればそれも勿論あるだろう。とはいえ深夜に帰宅して全店分の仕入れをとりまとめ、そして発注をしやっと就寝したかと思ったらもう、起床時間となり市場へ出向く。精肉、青果、鮮魚とまわり仕入れを済ますとお次は各店ごとに振り分け個々の店に納品し、やっと帰宅したかと思ったらお次は伝票整理がまっている。そして瞬く間に出勤時刻を迎えるわけだ。

 

これが毎日のことともなれば普通は死ぬ。マラソンやトレランで鍛えた強靭な精神力の持ち主だからこそやってこられた事だと客観的にも思うし自負もしている。

 

上記のことを踏まえた上で宣言しよう。わたし仕入れやめました。いや、語弊がある。今、自分が出向している現場の仕入れのみに変更することにした。これだけでかなりの自己労力が軽減されることになる。となれば今迄、仕入れに使っていたハイエースが逆に足手まといとなるわけだ。自宅近くに駐車場を借りていたのだが、速攻で解約し会社所有の駐車場にて眠ってもらうことにした。それにはそこまで置きに行かねばならない。

 

今後、必要となる仕入れ用の通い箱だけ車から下ろすと自家用車に載せ替える。

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因みにこの通い箱としている発泡スチロールだが、入手したのは2010年のことだ。つまり使用歴は足掛け12年となる。

 

カキの養殖が盛んな宮城は気仙沼の殻付きの生カキがこの発泡スチロールに詰められて送られてきていた。通い箱とするにはサイズ的にも都合がよく、空いた発泡スチロールを頂戴し多くストックしていたのだが、あることをきっかけにパタンと入手出来なくなってしまった。

 

そう、東日本大震災だ。様々な養殖場やそれにまつわる会社や工場も津波に飲まれてしまったのはご存じの通りだが、この発泡スチロールを作っていた会社もなくなってしまった。再出発も叶わず、結局、二度と手に入らぬ入れ物となってしまったわけだ。

 

ゴミの様にも扱われる発泡スチロールとはいえ侮ってはならぬ。そういった経緯から新たに同等サイズの発泡を手に入れようと思い検索し、見積もりを出してもらうと1つにつき2,000円の価格が付いていた。毎日の仕入れに必要なので、店の数に掛けること2つは必要となる。極めて脆い消耗品にそれだけのお金を掛けることの虚しさといったらありゃしない。

 

というわけで、それまで使っていた発泡スチロールをガムテープで穴をふさいだり形を整えたりとあらゆる手段を講じて補強し使い続けていた。が、今後はその必要もなくなるだろう。中でもわりとマトモな2つは自店用とキープして更に13年、14年と使いがんばってもらうことにしよう。

 

宅の坊主に、

「車を置きに行きたいんだけど、オレの後をついてきてその後、乗せて帰ってくれん?」

とお願いしたところ、快く応じてくれた。もう一方の普通免許所持者とあらばとてもこうはいかない。そういったわけで若干、業務報告の様になってしまったが、これで少しは自分の時間が持てる様になりそうだ。

 

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