氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

0次会への長く険しい道程

1月11日から第4段として開催される「岐阜県民割」を利用し駅前でホテルを予約しようとJTBに電話を入れた。説明しよう。大雑把にいうと岐阜県に在住する者ならば岐阜県内のホテルを50%オフで利用出来るという画期的なシステム、それが「岐阜県民割」だ。オマケに岐阜コインなる提携店で利用出来る仮想通貨っぽいものも2,000円分だかくれるってことなので、ほぼ無料でホテルを利用することが出来る計算になる。うはうはな企画じゃ内科小児科泌尿器科

 

「もしもし、岐阜県民割を利用してホテルを予約したいのですが」

とペコペコ頭を下げながら電話口の女性に舌舐めずりをしながらそう話すと、

「申し訳ございません。オミクロンの緊急拡大で延期の通達がございました」

だと。はぁ?誰や、誰が通達したんや?オレに内緒とはどないなっとるんや、われ!

 

せっかく代行を利用するよりも安く済むと思ってホテルを予約しようと思ったのに…。実はその晩に飲み会の予定があったわけだ。とはいえ、そんなことでめげるワタシではない。その後、岐阜市内のホテルを徹底的にリサーチして様々な予約サイトを閲覧し、一番安くオマケに利便性を考えた上でひとつのホテルを絞り込んだった。結果、税込み2,999円で予約することが出来たのだが、当たり前だがキャンペーン外なので「岐阜コイン」は付かない。よくないけどまぁいいとしよう。代行費用よりは安いし。

 

外観は酷いホテルだったが内装はまぁまぁ良かった。

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飲み会にはまだまだ時間がある。ならば0次会に行きましょう、と1人行きつけの小料理屋へと向かう。ゆっくり歩いたつもりだったが、まだ開店の17時前に着いてしまった。

「あと15分か…。ま、そこらの喫茶店ででも時間を潰しましょ」

ってことで向かった先は近くで回転灯を点滅させる喫茶店、その名も「らんぶる」だ。

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「ランブル」と言えばあーた。バイク乗りのバイブルともされる「キリン」という漫画の中に登場する準主役的立場の「モヒ」と呼ばれるモヒカン頭のマスターが経営する喫茶店の名前が「ランブル」だ。意味はごちゃ混ぜとかガラガラ声とかそんな感じ?

 

扉を開けると入り口付近にいた男性、おそらくマスターであろう、に

「ごめんなさいね。5時で閉店なの」

と丁重に営業案内をされた。腕時計を見ると4時50分だった。

「あ、そうですか。5時には店を出ますのでそれまでダメですか?」

「あ、ならばいいよ」

 

ということで暫しの間ではあったがくつろがせてもらった。ここもまた昭和の匂いがぷんぷんと漂う素敵な店だ。

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常連客と思しき女性が大声でまくしたてるように話をしていた。喧嘩をしてんのか?と思って聞いていたら、単に世の中に対する愚痴を誰とも問わずこぼしていただけだったみたいだ。聞き耳を立てる必要もなく勝手に入ってくる。これはこれで楽しいよ。

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タイムアップだ。例によって例のごとく、マスターに尋ねてみた。

「随分と昔からやってみえますよね。何年くらいやってらっしゃるんですか?」

「まぁ、50年以上やね」

「初代ですか?」

「いや、親がやりだしたのを継いでやっとるんやけど、自分が継いでからもう50年経っとるで。親はほとんどやってないわ」

「そうなんですね。ご馳走さまでした」

とよい暇つぶしが出来たところで颯爽と0次会へと向かった。

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