氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

「山脈」は1合目からして高かった

白内障の最後の手術から約1ヶ月が経過した。経過としては今のところまぁまぁ良好だ。ただ、白内障の手術をしたからとはいえ、持病の逆さまつ毛までもが治るわけではない。たまに眼球をこすってチクチクと痛い。定期診断の際にその事を告げると、景気よく5本ほど抜いてくれた。いつもは拡大鏡をにらみながら自力で抜く努力をしているのだが、やはり拡大鏡では眼科医の腕、というかレンズには敵わなかったとみえる。


さて、前回のこと、通院のついでに近くにある甘味処まで歩いて行き、朝っぱらからスイーツを堪能した話を覚えているだろうか?そうだね。店舗の前に立派な「あべまき」の木があった、その名も「あべまき茶屋」だね。その時、書き忘れたので追記するが、女性よりも男性の比率の方が高かったんだよ。それもお一人様ばかり。自分とすれ違いに初老の男性も入っていった。男性もスイーツにお目覚めの時が来たみたいだね。


この「あべまき茶屋」の向かい側にも古民家を改装した喫茶店がある。「山脈」がその店名だ。

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ここ、以前は「三雀庵」という名のイタリアンだったんだよね。そして、かつての自分の部下がヘッドハンティングされて店長兼、シェフを勤めていたことがあった。それが喫茶店になってしまっていた事実を自分は全く知らなかった。此度は此方の店にしてみましょう。入店してみる。


「三雀庵」の時にも来たことがあったが、相変わらずお洒落な作りだ。ただ、以前は土足禁止としていたが、今はそうではないらしい。窓際の席に案内される。

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「1時間ほどしましたらお声がけさせて頂きます」

「あ、はい」

ん?どゆこと?利用時間に制限があるのだろうか。まぁ、40分待たされてあと20分で出て行けと言われれば「なに?」と憤慨するだろうが、元より1時間も居ようとは思わない。お一人様で1時間も時間を潰せるほど我慢強くもない。


メニューを眺める。けっこう強気の価格設定だ。

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モーニングサービスはどうやら有料らしい。+280円の『ラムレーズンバター』を注文。

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なんとなく写真のバンズには『おぐらバター』が合わないと感じたからだ。あんこニストの嗅覚と言えるだろうか。

 

ついでに店名が「山脈」ならばと『山脈モンブラン』も注文してみた。

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頭の中でそろばんを弾いてみたが、もう既にやけくそになっている。


コーヒーもパンもスイーツもそつなく美味しかった。

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しかし、来客がない。午前10時頃といえば喫茶店の1番の繁忙時刻ではないのか?自分の後に1組のカップルがやっては来たが、けっきょく店を出るまでその一組だけだった。ついでに言えば、自分よりも先に店を出ていった。ひょっとしてドリンクだけだったのか?おいおい、誰か来てくれないと自分が店を出にくいじゃん。


とはいえ出たけどね。だって時間制限が設けられているのならばそれも仕方のないことでしょう。とはいえ、自分にしても長居したわけでなく、利用時間は凡そ30分だった。


支払いはPayPayを利用。〆て1,495円だった。イタリアンのランチコースが食べられるね。これをどう捉えるかは皆様に委ねまして、これにて風呂敷を畳ませて頂きます。

 

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