氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

サンポールじゃないよ「サンパール」だよ

某大学のペヤング大好きペヤング教授から、我が母校に行ってきたと写真付きでメッセージが送られてきた。何の用事なのかはわからない。ペヤング並みに女子高生大好きという噂も耳にしたことがないので、恐らくそれとは違う用事があったのだろう。かつては名鉄揖斐線という足があったが15年ほど前に廃線となり交通機関はバスだけとなった。学生達はきっと不便な思いをしていることだろう。ま、40年も前に卒業した今となってはどうでもいいけど。

 

ふと、思い出の街や駅を徘徊してみようと思い立った。ヘイ!カブリエーラ!レッツゴートゥギャザー!ということで愛車のカブを引きずり出し岐阜県本巣郡北方町へ向かった。因みに学校も元は本巣郡だったが今では本巣市だ。まわりが合併し市政をしくことになっても、北方町だけは「おんら、やんだ。おんら郡のままがええ」と我儘ぶっこいて唯一の本巣郡として未だに意地をはっている。

 

今更、説明の必要はないかとは思うが「もとす」と読む。その昔、テレビ番組「ヤングおーおー!」で開催された美少女コンテストで本巣郡本巣町の女性が優勝したことがあった。その時に「ぽんす郡ぽんす町」と紹介されてしまうというハプニングがあったので念の為。

 

名鉄揖斐線廃線となったが駅のホームだけはそのまま残っていたりする。学校帰りにたむろしたパン屋も建物からして姿を消し、移ろいゆく時の速さを感じる。かつてはにぎやかな商店街だったはずだ。由来こそはわからないが、北方銀座商店街などと呼ばれていたりもした。

 

気まぐれにカブを走らせていると、古き街にお似合いの喫茶店を発見。

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看板は少々欠けているが「サンパール」と読む。「太陽の様に輝く真珠」といった意味だろうか?さっそく入ってみる。おー、これはいい。

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椅子は全て高級感ただよう柄物のビロード張りだ。天井にはシャンデリアがぶら下がっており音楽がない代わりにテレビが点いている。

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昭和ですな~。コーヒーを注文したらサンドイッチまで付いてきた。

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ママは自分と同い年くらいだろうか?スラリとした長身で品の良い方だった。

 

帰り間際に

「すみません。北方千歳駅はどこにありましたっけ?」

と訊ねてみる。

「表通りを出て右に曲がって2本目をまた右に曲がって下さい」

 

やはり昔からの地の方なのだろう。説明が明瞭だった。久しぶりに見学に行くとここもホームだけが残されており線路があった場所には太陽光パネルが設置されていた。

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たしかここを真っ直ぐ南に行った所にアレがあった筈だぞ。と駅跡を南下すると、あったあった、ありました、銭湯が。それもまだ現役らしい。

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高校時代、陸上部の夏合宿の時に皆で行ったよな。その時の事を思い出そうと思っても全く思い出せんけど。でも行ったことは確かだ。そういえば合宿中に布団にくるんで懐中電灯を照らしながらエロ本を呼んでいた平光くんは今でも元気だろうか?

「悪い、ティッシュをくれ」

なんて言うもんだから、

「こんな皆がいるところでやめろよ。トイレへ行け、トイレへ」

と叱責すると、

「違う、そうじゃない。鼻血が出た」

って。

 

エロ本読んで鼻血を出すのなんて漫画の中だけの話かと思ってたヤングなジェネレーションだった。



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