氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

菅田将暉も訪れた280年続く名店@三重は多度大社の近くにある「鯉料理 大黒屋」

実を言うと行き先は既に決まっていた。桑名「六華苑」で歴史のお勉強と目の保養を同時に済ませると、いま来た道に逆戻りする。向かう先は「多度大社」で有名な三重県桑名市多度町だ。ただ、「多度大社」に行くつもりはない。だって、昼ごはんを食べに来たんだもん。


そう、ここ多度には280年に渡り商売を続けている料理屋がある。「鯉料理 大黒屋」だ。以前、とある大学のペヤング大好きペヤング教授に教えて頂いてから、いつか行かねばならない店にリストアップされていた。ついに念願の夢を叶える時が来たのだ。


もう、店構えからして風格漂うよね。カッコ良すぎる。

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障子戸を「ごめんなさい」と開けるとおいおい、それって番頭さんが腰を下ろしそろばんを弾いている場所だよね?もう、悶絶しそうだ。

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「あら、ごめんなさい。そこ入り口じゃないの。隣の門から入って頂ける?」

「あ、すみません」

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食後に聞けば足元の三和土に番頭が座る帳場に帳場格子も280年前のものらしい。そして厨房機器こそ280年前のものというわけにはいかないが、調理場の風景は当時のままだということだ。

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部屋に案内される。「コ」の字型に廊下がレイアウトされ、その廊下から眼下には日本庭園が広がる。わぁお~!もう、ヤバいぜ、こりゃ!

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部屋もまた渋いのなんのって。ただ、建付けが悪く雪見障子が完全に閉まり切らないのは難点だ。

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一番安い2,200円のランチを所望した。 

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ついでに最近の旅食ではもう定番になってしまっているノンアルビールも注文。運転手が欲しいところだがここはグッと我慢。

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料理は鯉こくに始まり、鱗揚げ、すり身団子、青菜のもろ味噌、ごま豆腐、鯉の南蛮漬け、鯉の洗い、白飯、香の物、水物と最後にコーヒーの全11品だった。あれ?メニューを見ると10品になってるけど。まぁ、少ないよりもいいだろう。

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他に客の姿は見られない。つまり貸し切りというわけだ。スタッフの姿も見えないので、奥の方までこっそりと見学をさせてもらった。

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どこをどう撮っても絵になる建物だ。


入店した時には気が付かなかったが、目線の違う退店時にふと気づく。戦艦大和のレプリカがあった。

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菅田将暉のサインだ~」

ってことはここに来てたのね?ま、別にファンでもなんでもないからアレだけど、今をときめく若手俳優だけにちょっとしたステイタスだよね。多分、その下のサインは舘ひろしだと思う。あとは読めん。


これにて念願が叶ったわけだけど、280年前がいったいいつ頃なのかと調べてみたら、八代将軍吉宗の頃だって。暴れん坊将軍が本当に暴れん坊だったかどうかは知らんけど、自分は所持品こそ暴れん坊だが根は甘えん坊です。

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