氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

柳ヶ瀬に未だ燦然と輝く定食屋@とんかつ「一平(いっぺい)」

夜半から天気が崩れ、どうやら日曜日は雨の様相らしい。と天気予報が告げていた。ならば無理やりにでも体を動かすチャンスは今日をおいて他にあらずといつもの様にワラーチを履いて走りに出た。午前7時。半径10m以内の街はまだ寝静まっている。例え休みだろうが規律正しく午前3時半には起きている自分の様な男がいることを承知しておいてくれ。つまり午前7時なんざ、ほぼ昼飯の時刻だ。

 

たっぷりと2時間ばかり山やロードで時間を潰すと帰宅しシャワーを浴びる。午後から野暮用があり職場まで出動せねばならない。それまでの時間を熱いコーヒーでも飲みながらラフ、ラフマニ、ラフマニノフ?の…、ラフマニノフでも聴きながらまったりしようではないか。ただしYou Tubeだ。

 

どうやら陽のある内は雨の心配もなさそうだ。となればアレだ。気候も中々良い。行っちゃう?久しぶりに行っちゃうか?ということで、久しぶりに職場までカブリエーラで向かうことにした。

 

午後の用事にはまだ暫し時間の余裕があった。考えてみたら朝食すら取っていない。ひょっとしたら忘れちゃっているだけかも知れないが、取り敢えずどこかで昼食をとふらり柳ヶ瀬に寄ってみた。こんな時にバイクは駐車場を気にする必要がないだけに便利だ。なにせ柳ヶ瀬には有料駐車場しか存在しない。

 

かつて風俗で賑わっていた西柳ヶ瀬も、その灯火が消えて久しい。ゴミ屋敷と化している店舗や、何を商いとしているのかわからない店舗も多々扉を閉ざしているが、けしてコロナだけが理由というわけではなさそうだ。

 

そんな中、健気に店を開けている定食屋があった。「一平」だ。

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たまたまそこにあったわけではなく、そこにあることは知っていた。が、訪れたことはない。以前、表の「ランチ600円」の看板が気になりジロジロと見ていたら、ちょうど店から出てきたお爺さんが爪楊枝で歯をCCガールズしながら出てきて自分に話しかけてきた。

 

「ここ美味しいよ」

「あ、そうですか。行ってみよっかな」

「あ~、でも残念。さっき売り切れゆーとったわ」

「人気店なんですね」

 

行ってみよっかな、と言っただけで入ってみよっかな、と言ったわけではないのでお気遣いなく。というわけでせっかく来たのだ。今回ばかりは入ってみようと思う。

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「いらっしゃいませ。ランチでいい?」

「あぁ、はい。ランチで」

壁にはそこそこメニューが掲げられているが、この時刻はランチメニューしかやっていないのだろうか?

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まぁいい。どちらにしてもランチを注文するつもりだった。

 

次々と来店するお客にも同じセリフを投げかけているところをみると想像するに、売上よりも利便性とランチの為に用意した食材のロスを避ける為の対策かと思われる。

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今どき珍しい厨房へのくぐり戸


10分ほど待つとお待ちかねのランチの登場だ。ついでにノンアルコールビールを頂く。

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600円といえど侮りがたし。ノンアルコールビールが余分であったとしても腹がはち切れんばかりに一杯だ。味に関しても非の打ち所がない。気になることと言えばただ一つ。

 

また午前中のトレーニングの成果が水泡に帰してしまったことだけだ。

 

おまけ

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