スイーツ受難
♫回れ回れメリーゴーラウンド もう決して止まらないように♫
夜8時にバローが閉店しても周り続けるのだろうか?知っている人は知っている、知らない人にはまるでトンチンカンな巻頭文はここまでです。
岐阜市領下にある「お好み焼き はやし」で食事を済ませた一行は、同じく領下にある「スーパーバロー」を冷やかしで訪れたのであった。因みに「一行」は「いっこう」と読み「いちぎょう」ではないので念の為。
その「スーパーバロー」内に名物のメリーゴーラウンドが存在する。これを見るためだけに、このバローへ来る人も数多くいるとかいないとか。因みにフランス語ではメリーゴーラウンドとは呼ばず「カルーセル」と呼ぶらしい。全国のマキちゃ~ん!元気ですかー!
で、いつもならばこのメリーゴーラウンドを見ながらアイスクリームでも舐め舐めしながら時間を潰すといったところだが、この日に限っては毛色の違ったスイーツに食指が動いたとみえる。勘違いしないでいただきたい。そこに自分の意思は微塵もなく、あくまでも娘たちの意向に従ったまでだ。
スイーツコーナーを何気に眺めていたら、爽やかな青空を模したかのような色鮮やかなカップスイーツが目に止まった。
「青空ソーダパフェだって。どんな味がするのかな?」
興味津々の次女だった。
「食べてみたらいいじゃん」
「え?いいの?」
買ってやるとは一言も言っていない。が結局、買う羽目になる。
「じゃ、今日はアイスクリームじゃなくてこれにするか?」
と三人三様に好きなものを取りレジへと向かう。
どだい、見た目に奇をてらった物というものは内容がおぼつかない物が多いように思われる。喜び勇んにスプーンを入れた次女だったが、やはり想像した通りの答えだった。
「美味しくない」
長女に至っては
「気持ちが悪い」
とまで言われてしまった。
スイーツで不味いとか気持ちが悪いってどゆこと?この3つが同一メーカーであるかどうかは確認していないのでわかりはしないものの、もしそうだとしたならば名誉の為に「しろくま風パフェ」は美味しかったよ、と誰か伝えてくれないだろうか?
と回る木馬に思いを馳せた、そんな午後のひとコマだった。
追伸 長女はその後、本当に嘔吐してしまったのだが、果たしてスイーツが原因だったかどうかは知る由もないことは知る由もない。