氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

不在者通知もたまにはいいじゃないの

帰宅して郵便受けを見ると不在者通知が投函されていた。日曜日のことだ。自分は娘たちと出かけていたので確かに不在だったが、でもおかしい。嫁と坊主は在宅だった筈だ。

 

「不在者通知があったけど居なかったのか?」

「いや?いたよ」

「じゃ、なんで通知が置いてあるんだよ」

「知らんやん、そんなの」

「ちっ、めんどくせーなー」

 

通知は郵便局からのものだ。クロネコは頼まなくとも再配達をしてくれることが殆どだし、帰宅すると玄関先にちょこんと置いてあることもある。防犯上、云々いわれる方もいるだろうが、自分にとってはこの方が楽でいい。ただ郵便局の場合はそうはいかない。わざわざ再配達をお願いせねばならぬ。それ自体は面倒なことでもないが、再配達をお願いする以上、確実に在宅していなければならないことが面倒なのだ。となれば必然的に此方から取りに行くことになる。

 

というわけで致し方なくわざわざ取りに伺った。

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時刻は午前8時半。「郵便」「ゆうパック」の受付は既に始まっていたが、「郵貯」に「かんぽ」はまだの様子でちょうど朝礼をやっていた。お客から見えるところでやるんだ?しっかりとは聞き取れなかったが、内容はセクハラとパワハラについてだった。非常に興味深い。

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「すみません」

受付は私服姿からパートさんと思われる。ただ、見たことがある顔立ちと目立つ体型だった。恐らくベテランなのだろう。テキパキとした対応に好感がもてた。ただ彼女に渡されたのはたった一通の封筒だった。

 

こんなペラッペラの封筒一通のためだけに郵便局に行かされたのか、オレは。当然、憤るわけだ。こんなもん、ポイッと郵便受けに入れておいてくれればいいのに。そうすればわざわざ不在者通知を書く必要もない。

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自宅に戻るとさっそく開封する。なんだ?なにか書いてある。

 

「平素は弊社サービスに格段のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。お客様におかれましては(中略)ここに特典となります為替30000円分をお送りさせていただきます」

 

な、なに?為替30000円分だと!

 

は、入ってる!確かに入ってるよ!なになに?

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「ご換金につきましては、大変お手数ではございますが、同封の普通為替証書を郵便局までお持ちいただき、お手続きいただきますようお願い申し上げます」

だって。

 

行くよ、行く行く郵便局!いつでもどこでも誰とでも、行くよ行く行く郵便局!

 

まぁ、郵便局のファインプレーではないものの、初めて郵便局へ行く楽しみを得た、そんな気持ちになれた。

 

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