氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

新種のあおり運転?

不在者通知を受け取ったので、最寄りのクロネコヤマトへ荷物を取りに行った。わざわざ再配達をお願いすることが良心の呵責に耐えられないチキンなので、いつ如何なる時もそうさせてもらっている。

 

片側一車線、南北に走る道を南下するとクロネコヤマトは右側にある。右ウィンカーを出してヤマト運輸の集配所に入ろうとすると、前方から茶色の軽自動車が此方にやって来た。通り過ぎるのを待っていると、何を考えてか10m程先で停車するのが見えたので、先に行けという意味だと勝手に汲み取り会釈して右折した。

 

自分はサンキューサインを会釈で返すことにしている。手を挙げる余裕がないというわけではない。手を挙げる行為がどこか偉そうに思えてしまうからだ。加えて手を挙げることが得意でない。色々と試してみたのだが、どれを取ってもぎこちがない。ハンドルに手をかけたまま、左手の人差し指と中指をくっつけたまま立てるのがスマートでカッコイイと教えられたことがあるが、どう見てもキザにしか見えず自分には似合わない。ほっぺたに親指を付けてパーにした状態で小首をかしげるのはどうだろう?と娘たちに提案したところ、気持ちが悪いと却下された。といった経緯で頭を下げるというのが自分にとってのベストなのだ。そして頭を下げる時には「うむ、よかろう」と口ずさむ様にしている。

 

話を戻す。右ウィンカーを出して頭を下げ右折しようとすると、停車していた筈の軽自動車が急発進しだした。こりゃ、いかん!と自分も慌ててアクセルを踏み込み集配所内の駐車場にエスケープ。危うくぶつかるところだった。ったく、何を考えているんだ。

 

すると、通り過ぎたと思った軽自動車が何故かバックをしてくる。駐車場の入り口に停車したと思ったら、クラクションを鳴らしだした。なんだかわかんないので無視していると、お次は駐車場の中にまで入ってきて、駐車区域でもない所に無法に車を止め車から降りてきた。

 

「キ、キン骨マンだ」

リアルにキン骨マンそっくりの老人がマスクを付けて此方にやってくる。

 

「ええかげんにせぇよ、おまえ!ぶつかるところやったやねぇか!」

うん、確かにぶつかるところだった。でも、それってオレの所為?

 

「どこ見て運転しとんのや!」

目は前に付いてますけど。これって何?新種の煽り?面倒くさかったので、奥義平身低頭作戦に転ずることに。

 

「すみません。ごめんなさい。僕がわるかったです。許して下さい」

「謝れば済むんか?おぅ!」

「もう、謝ることしか出来ないんで。ごめんなさい。ごめんなさい」

「次は気をつけろよ」

多分、もう会わないと思うけど、

「はい、気をつけます」

 

納得してもらえたのか車に戻ろうとするので、その後を追いかけ、

「本当にすみません。お体は大丈夫ですか?お怪我はないですか?どこか痛いところはないですか?」

「まぁ、ええで。またな」

いや、またはないけど。

「何か有ったら言って下さいね。あ、連絡先をおしえましょうか?」

「まぁ、ええで!急いどるではよ向こうへ行ってくれ!」

ふぅ~ん、急いでるんだ。

「本当にいいんですか?お互いに免許証の確認とかしなくてもいいですか?」

「ええって言っとるやろ!」

いや、免許証の話は今、初めてしたし。

 

まぁ、この辺にしといてやろう、と開放してあげることにした。あー、面白かった。

 

話は変わるが、白いマスクを付けて料理をしていると、知らない内にマスクの表面が様々な色に変化することに気がついた。食材を触った手でマスクを触るのでどうしても汚れちゃうんだよね。てなわけで、UNIQLOで着色されたマスクを購入。

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ダーク色だと顔立ちも幾分シャープに見えるに違いない。

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