氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

ほんと、不在者通知って嫌いやねん

「第10回記念 高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソンオンライン参加賞」が送られてきた。それも北海道の会社から。なんでもマラソン事務局からの委託を受けた代行業者だとか。

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昨年の応募が1年延期となり、今年の開催に於いてスライド出場出来る予定だった。が、結局、今年の開催は中止となった。さらなる延期ではなく中止だ。ということは、もはや出場が叶わなくなったということだ。更に1年先延ばしというわけにもいかぬのだろう。どこかの大きな大会の縮図を見る思いだ。

 

そんなわけで、ならば出走料を返せ!と息巻いたが、同じく毒を吐く連中を抑え込む作戦としてお次はオンラインに切り替えると封書が届いた。一定の期間中に1日でハーフマラソンを走りきり、それを専用アプリで記録せよといった内容のものだった。

 

ハーフマラソン程度の距離ならば何時でも走られるだろうと高を括っていたのだが、問題はその距離よりも記憶力だったかも知れない。知らない内にその「一定の期間中」が経過してしまい、結局オンラインでの参加を逃してしまった。そしてその事すら忘れてしまっていた先週のこと。冒頭の参加賞が送られてきた。

 

正確に言えば「郵便局に取りに行ってきた」だ。お得意の不在者通知が投函されていた。また仕事が休みの時にでも取りに行こうと思い、その辺りの目立つところにポイと置いておいたはずなのに…、それがいざその時になると何処にも見つからない。覚えのある場所を片っ端からひっくり返そうが全くの痕跡も残さず疾走してしまった。

 

当然、家族で一番怪しそうな人物からも聴取したが、「わからない」「身に覚えがない」の一点張りで埒が明かない。全ての手がかりを失った。仕方がない。直接、窓口でその事を告げるしか無さそうだ。

 

「すみません、実は不在者通知を失くしてしまって…」

お相手をしてくれたのは偶然にも先日と同じ見たことがある顔立ちと目立つ体型の女性だった。よほど自分と相性がよいらしい。

 

「何色でしたか?青?白?」

「あー、確か青だったかと」

「ちょっと見てみますね」

と他の職員にも助太刀を頼み捜索すること約10分。

「ごめんなさい。やはり見つかりませんでした」

返ってきた言葉は実に切ないものだった。

 

「見つかったらお電話します」

「お願いします」

二人だけの契りを交わしすごすごとその場をあとにする。

 

翌日となりさっそく電話が掛かってきた。

「見つかりましたが引取期限が7日になっていますので、お早めにお願いします。その期限を超えると返送されることになりますから」

半ば、脅しともとれる内容だったがオンラインマラソンの期限は忘れても此方は忘れるわけにはいかない。貰えるものを要らないと言える程のお人好しではない。直様、足を運んだ。

 

窓口はまたまた同じ女性だった。もはや運命ではなかろうか。そうして紆余曲折の末、やっと手元に参加賞が届くこととなった。ただ、先に述べたようにオンラインマラソン参加してないんだけどな。ま、いっか。個人的にはこの歴代の大会で貰った今までのどのTシャツよりも優れたデザインだと思う。

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