氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

労をねぎらいイタメシ屋

格闘技は好きな方なので、自身も経験したり多種多様な格闘技の試合をYou Tubeで観ることも好きだ。ただ、剣道の試合だけは観たことがない。これを言うと剣道家からは「剣道は格闘技ではない。武道だ」ときっとお叱りを受けることだろう。確かに格闘技の定義は道具を使わないことにあるらしい。じゃ、武道って卑怯じゃん。これもまた微妙なところで、柔道や空手は武道でもあるし格闘技でもある。因みに相撲もだ。要するにルーツが日本にあるかそうでないかが大きな別れ道である気がする。

 

その剣道の試合を生で観る機会に恵まれた。とはいえ娘の試合だけど。生身の格闘技とは違い防具をつけての試合なので面とか胴とか小手とか言葉は交わされるが、正直それが決まったかどうかを見極めるのは非常に難しい。ボクシングや空手の様に顔面を殴られれば意識が飛び腹を殴られれば悶絶するということが無いからだ。審判にはさぞやそれを見極める特殊な能力が備わっているんだろうね、なんて思っていたらあーた。

 

遅れて会場に駆けつけたら我が娘が審判をしてるじゃないの。

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「えっ?」だ。だって剣道歴2年め、ほぼ丸1年のずぶの素人だよ。ま、中学生、それも女子レベルならば彼女にも務まるのかも知れない。同じ会場で男子の試合も行われていたが、やはり迫力とスピードに雲泥の差が感じられた。ところで肝心の試合は団体戦で副将として参加したのだが、面を見事に決められ残念ながら敗退した。これで過去の試合も含め向かうところ勝ち無しだ。ただ団体戦では勝利した。どうやら中堅と大将が幼き頃からの経験者だということだ。

 

「いいせん行ってたんだけどな。惜しかったな」

帰宅した次女を慰めようとするも、当の本人は全く気にもしていないご様子。それが証拠に「腹が減った」を連発していたので、さっそく食事へと向かった。

 

「頑張ったからさ、たまにはオシャレなところに連れてってよ」

「頑張っても勝てなきゃなぁ。それにオシャレなところと言っても人によって様々なセンスがあるわけだろ?例えば…」

「言いたいことはもうわかったって。いつもみたいに古臭くて汚くなければどこでもいい」

「お前、失礼にも程があるな。あれこそがオシャレってもんであって…」

「もう、やかましい。つべこべ言わず普通にオシャレなところに連れてけ」

 

ということで、デートでもないのにイタメシ屋に連れて行かされた。

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時刻は午後の1時30分。「もう、そろそろ閉店で…」と断られやしないかと心配しつつ、店内を覗いたらなんと、満席じゃないの。人気店だったんだね。タイミング良くテーブルが空いたので滑り込むことに成功した。

 

単品注文しか経験のない彼女たちにとって、パスタを注文しただけでアンティパストが出てくるわ、自家製パンが食べ放題だわで既にハイテンション。

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パンを食べすぎてメインを平らげるのにやっとの思いと口では言っていた筈なのに、食後のドルチェがしっかりと腹に収まったのは別腹という例えのある通りなのだろう。

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お食事代はお一人1,280円也。そこそこお値打ちな方ではなかろうか。

 

「これで満足か?」

「うん、もうお腹いっぱい。初めてイタリアンに行ったって友達に自慢出来るゎ」

「いや、それは自慢になるかな?」

彼女にとってその認識はないかも知れないが、一応「サイゼリヤ」もイタリアンだし。だから実は行ったことあるんだよね。

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