氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

不可解な電話番号@岐阜県海津市「たこ文食堂」

以前、市場内で停止線を無視したのか見えなかったのか、飛び出した軽トラに突っ込まれたことがあった。齢82歳と高齢な女性だったが、「私の方は大したことないからまぁええゎ」と帰ろうとするのを引き止め警察を呼び事情聴取。その後も本人が責任を認めず保険屋もお手上げ状態につき結局は弁護士の通称ハイチュウ先生に入って頂きやっと解決に向かった。その数年後、またもや同じ老婆が市場内を軽トラで暴走しているのを目撃した。同じ場所をくるくると何度も旋回している。そこにいる人達も手出しすら出来ずただいつ止まるのかと見ていることしか出来なかった。

 

その老婆の住まいは岐阜県安八郡輪之内町。市場まで約20kmの距離を運転し買い出しに来ている。無法者につき免許証を取り上げたとこで運転をやめなさそうだが、上記の様な理由で輪之内町は鬼門なのだ。にも関わらずあじさいを観に行ったついでに食事をと行った先は案の定休みだった。

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やはり鬼門だ。

 

仕方がない。更に足を伸ばさねばならないが、この機会に以前から行ってみたいと思っていたところに行ってみましょう。名は「たこ文食堂」という。岐阜県海津市平田という場所にある。

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時刻は午後12時50分。まだ暖簾が出ていたので安心して入り口の戸をガラリと開けると店内は真っ暗だ。あれれ、やってないのか?

「すみませ~ん」

 

誰かいないかと声を掛けると、奥から調理白衣を着た老齢な男性が「いらっしゃいませ」と顔を出し電気が点いた。来客を期待していなかったか、若しくは節電をしていたかと思われる。

 

中々年季の入った店内の様子だ。

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いつもの様に「カツ丼」を注文する。メニューにお好み焼きがある。その為の鉄板だろうか。上に置かれたヤカンが湯気をたて、音の無い店内を静かに演出していた。

 

「カツ丼」は奇をてらうでもなく、実にオーソドックスな見た目だ。

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味は可もなく不可もなしといったところだが、その後初めて値段を見て驚いた。550円!安っ!

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長女は「肉うどん」、次女は「親子丼」。

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3人合わせて1,500円で済んだ。なか卯よりも安いやんけ。

 

「何年くらいやってらっしゃるんですか?」

「そやな~、50年?いや、もっとか」

となるとご主人は既に80歳くらいだろうか?

 

あと、どうしても気になることがあったのでそこも勢いで訊いてみた。

「この箸袋の電話番号なんですけど、美濃平とあるんですがどういった意味ですか?」

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普通ならば市外局番が書かれる場所に「美濃平」と書いてある。ひょっとしてこの辺りでは市外局番を漢字で表記するのかも知れないと真剣に考えた挙げ句、考えあぐねた上での真面目な質問だ。

 

「あぁ、それね。本当は住所の美濃平田にしなあかんかったんやけど田が抜けてまったんやゎ。仕方ないでまぁそのまんまでええかなって開業してからずーっとそのまんまや(笑)」

なんだそれ。考えて損した。というわけでこの箸袋が見たい人は是非、足を運んでみてくれたまへ。

 

あ、店名の由来を訊くのを忘れた!

 

そしてその日の〆はピカチュー色の「マックシェイク黄桃味(無果汁)」で。

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わざわざメニュー名に(無果汁)って入れなあかんのかしゃん。

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