氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

苦行僧が如く炎天下での草取り作業

暑い一日だった。ま、真夏のそれに比べりゃ全然大したことはないものの、国内で多くの地点が真夏日を記録した。その内、岐阜県からは5地点がトップ10にランキング入り。そして案の定、多治見が日本一となった。是非、多治見市にはこのままどんどんとヒートアップして頂き最高気温日本一、ひいては世界一を目指して欲しいものだ。キミなら出来る。

 

いくら気温が高くとも日差しが強かろうがアスリートには関係ない。それすらも味方につけられぬ様ではオリンピックなど夢のまた夢だ。そして自らもまた、アスリートとして頂点を目指す宿命を背負わされている。となれば行くしかあるまい。ところがいきなり出鼻を挫かれた。

 

「たまには庭の草取りくらいやってくれてもいいんじゃない?」

その後に一日中、何もやることがないんやで、といつもの言葉が続く。

 

何が嫌いかって草取りほど嫌いなものはない。手は汚れるは腰は痛くなるは蚊に刺されるわで良いことなど何一つとしてないじゃないか。ま、若干、庭の見栄えがよくなるが、庭なんてもんは人に見せる為のものでも無ければ単なる自己満足の世界だろ。何事にも合理的な自分は更地にした挙げ句、そこでソロキャンプでも楽しみたいとさえ思っているくらいだ。

 

「今日は真夏日になるらしいぞ。そんな中で草取りなどしようものなら死ぬかもしれん」

「他になにか用事でもあるの?」

 

今、オレの話を聞いてた?用事が有るなし関係なしに草取りをするには危険な日だと言いたかったわけだ。が、とっさに様々な用事を頭に思い浮かべてみた。今から職場に行くというのも不自然だ。医者?実際、歯医者の予約を入れてある。が、それにしても丸一日掛かる話ではない。走りに行く。いや、待て。断る理由が真夏日だからと持っていこうとしているのに、走りに行くなどと言おうものなら更なる墓穴を掘るだけだ。

 

「いや、無い。わかった」

結局、こう答えるしか方法はなかった。

 

「大丈夫。炎天下でも走りに行ける人だから」

ランニングを言い訳にしていたら何を言われるかわからないところだった。ふぅ~。

 

よし。やるとなったらO型だ。とことんやらねば気がすまぬという面倒くさい一面を持っている。しかし、ただ草取りをするだけでは面白くない。そこで一計を案じた。以前、誕生日のもらったサウナスーツを着込んでやってみようじゃないか。どれほどの効果が得られるのか興味津々といったところだ。

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あ、あつい…。確かにスーツの中身はサウナにいる様な感覚にとらわれる。しかしながら思ったよりも快適だ。きっとその目的が汗をかくことだからだろう。フードもうまい具合にキャップの代わりを果たし直射日光を避けてくれる。しかし20分もすると額から汗がダクダクと落ち始め、太ももの汗が摩擦し膝がうまい具合に曲がらなくなる。

 

約1時間、そろそろ限界だ。

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上着を脱ぐと思った以上の発汗が認められインナーは余すところ無くビショビショだ。

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パンツも靴下までもがグチョグチョに濡れている。思った以上の効果が見られたことに一定の満足はしたものの、結局、身体から水が抜けただけなので脂肪燃焼に至ったわけではない。とはいえ体重の実測が2kgも減ればぬか喜びもしたくなるではないか。

 

ま、結局、夜には元通りなんだけどね。

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