氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

恨むならば名付け親を恨め!@山行脚「滋賀県で2番目に高い山」

太古の昔からその名を聞くだけでマニアが身震いし涎を垂らすという、魅惑の山を攻め落として来た。場所は岐阜県滋賀県の県境にある。滋賀県では伊吹山に次ぐ高い山とされているが、岐阜県岐阜県で「ぎふ百山」とし独自認定している。非常事態宣言にしろ「ぎふ百山」にしろどこまで「独自」が好きやねん。まぁ良しとしよう。

 

此度は人生初の1,000m超えを見事成功させた漢の「愛と誠」は梶原一騎でバカヤロ様なだいたいノンフィクションで壮大な物語である。

 

標高1,317m。冒頭で述べたが滋賀県で2番めに高い山だ。岐阜県にしてみれば大したこたぁないと少々、マウントを取ったところで説明しよう。名を「金糞岳」という。「きんぷんたけ」との呼び方もある様だが、正確には「かねくそたけ」と読む。はいはい、落ち着いて落ち着いて。さっそくその手のマニアが食いついたみたいだね。自分にしても初めてその名を聞いた時には嬉し、もとい「ふざけてんのか?」と思ったものだ。

 

かつては滋賀県長浜方面からでないと登ることが出来なかった山だったが、岐阜県側からも山のなんちゃらなんちゃらの方々が登山整備をして下さったお陰で登ることが出来る様になった。ありがとう、なんちゃらなんちゃらの方々。ということならば早速、会いに行こうではありませんか。待っててね、女王様♡

 

ところがだ、のっけから道を間違えた。それもあろうことか真逆にだ。本来は右に行かねばならないところを左に向かって進んでしまったらしい。建物の中に入ると東西南北が全くわからない自慢の方向音痴だが、どうやら山の中でも同じらしい。「箸」とか「茶碗」とか書いておいてくれたら直ぐにわかって楽なんだけどな。

 

山頂を目指していたのに出た先は舗装されたアスファルトだ。

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登山道を示す看板には滋賀県長浜市と書かれていた。どうやら滋賀県からの登山道に下りてしまったらしい。ははは、なんてお茶目さんなんだろう。自分で自分を殴ってやりたい。仕方がないので引き返す。

 

前方から前期高齢者のカップルが歩いてきた。

「こんにちは。岐阜から来て道を間違えちゃって滋賀県にまで来ちゃいました~」

「あぁ、そうですか。それは大変でしたねぇ。はっはっは!」

こっちは笑い事じゃねぇっつーの。

 

紆余曲折後、とうとう山頂にまでたどり着くことが出来た。

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途中、風光明媚な場所もあるにはあったが、如何せん天気が悪すぎる。伊吹山の麓辺りに「グランスノー奥伊吹スキー場」が見て取れた。

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ただ自分はどちらの方角を見ているのかが未だにわからない。

 

残念ながら山頂にボンテージ姿の女王様はいらっしゃらなかった。それどころが人っ子一人いねぇでやんの。仕方なくいつものバックショットは寂しくセルフィーで。

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やることやったら取り敢えず昼飯



途中、滋賀一周ラウンドトレイルのテーピングがそのままになっているのを見つけた。

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ここもどうやらその舞台となっていたらしい。全長436.9m、累積標高31,473mの中々刺激的なトレイルだ。ついでに挑戦したくなりもしたが、残念ながら許された時間が残り少ない。早々に帰宅して洗濯物を取り入れなければ。だって明るい内に済ませておかないと怒られるんだもん。プータローは切ない。

 

というわけで初の「金糞岳」は期待通りの結果は得られなかったものの、その期待があまりにもアホ過ぎたことに気づいたのはそれから丸1日経った今朝のことだった。

 

おまけ

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