氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

名物「鯖そうめん」@滋賀県長浜市「 翼果楼(よかろう)」

五月雨と表現するには若干早いものの、雨に煙る街並みを息を切らし駆け続けてもいないが滋賀県は長浜の街を闊歩した昨日曜日だった。恐らく五十路を超えた、それも極限られたロートルJポップファンにしかわからないと思える巻頭文はここまでです。

 

長浜に行くこと自体は念願というほどのことでもないが、娘たちと一緒ということならばそれが叶えられたことに喜びがほとばしるというものだ。とはいえ、わざわざ雨の日を選んだわけではけして無い。たまたま行こうと計画をしていたにも関わらず、運悪くその日が雨だったというだけの話だ。

 

3週連続休日の雨。え~加減にせぇよ。自分は水曜日だって休めるでえぇかも知れへんけど、わっちは日曜日にしか休めへんのやで、えか。天候に関して個人的に恨みを抱いている「アメフラシ」と呼ばれている冴えない中年の雨男に生粋の岐阜弁で毒を吐いてみた。なんら効果が得られないのは重々承知の上だ。

 

長浜といえば国宝満載の竹生島だが、この2ヶ月の間に2回も拝観すればさすがに飽きるのが人間の本質。それが自ら身銭を切ってというならば尚更なことだろう。そこで此度は長浜といえば「鯖そうめん」、「鯖そうめん」といえば長浜を検証すべく、それを証明するが為に長浜まで足を運んだ次第だ。

 

着いたのはお昼時も真っ只中の12時20分。待ち客が出ることはある程度、想像が出来たのだが、案の定、行列が出来ていた。

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傘をさしながらと大人しく待つこと約10分。やっとの思いで席まで案内されると、予め決めていた950円の鯖そうめんを、そして1400円の鯖すしをすかさずオーダーする。程なくして金色に輝く焼き鯖すしと鯖そうめんが卓に並んだ。

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鯖すしに限らず押し寿司が初の経験だった娘たちだが、難なく初体験をクリアし尚且つ、美味しいといたく感動した様子だった。

 

しかし、誰が何を考えこの様な食べ物を生み出したのか?如何にも老舗感が漂う佇まいだが、元は呉服問屋だった古民家を再生したもので、営みも1990年からということなのだそうだ。

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そこそこの歴史はあるものの、売り物としての鯖そうめんその物にそこまでの老舗感はない。とはいえ、家庭料理としてはこの地方で古くから伝承されて来たものらしい。

 

店を出て腹ごなしにブラブラとしていると、店頭に人の姿が途絶えないことひとしきりの店があった。店名から想像するにどうやらはちみつ専門店の様だ。そのはちみつ専門店がスイーツを提供している。目ざとい次女にいち早く発見されてしまった。致し方なく買う羽目となってしまったが、かくいう自分も実はまんざらではないことは既にご承知のことと思う。ソフトクリームを舐めながらビールを飲むことも出来るほどの甘辛両刀使いだ。

 

はちみつがたっぷりと内包されたソフトクリームで、本当かどうかは知らぬが甘みの元ははちみつのみという。

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はちみつを使うことで粘度も増すのだろうか。クリーミーだがしっかりとした固体感もあり食べごたえ満点だった。

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