氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

宮内庁御用達「堅ボーロ」を貪る。

生憎の雨の長浜だったが、幸いにして一部町並みにはアーケードが設けられている為、雨に降られることなく通りを往来することが出来たのだが、そんなことよりも驚いたのは我が家の娘たちが「アーケード」という言葉を知らなかったことだ。

 

岐阜には観光地名称で「柳ケ瀬」と呼ばれる繁華街があり、ほぼ全面がアーケードで覆われているからにして子どもの頃から慣れ親しんだ風景となっていたのだが、今の子は柳ヶ瀬よりもむしろショッピングモールを多用することから、柳ヶ瀬を利用しない子ども達が「アーケード」と聞いても「なんじゃらほい」なのかも知れない。

 

特に我が家は長良川を挟んで川北に位置し、それも岐阜市の更に奥地に住まいがあるので子どもだけで柳ヶ瀬にまで行こうとすれば相当な労力を要することになる。ただ、例え行ったところで年頃の娘たちが楽しむ場所を探すのは大変かも知れない。最後の牙城、ドン・キホーテが撤退して尚更となった感が強い。

 

それはさておき、アーケードの下を歩いていると、大仰なチラシが目についた。「宮内庁御用達」「旧陸軍御用達」とな?

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興味深く覗いてみると「堅ボーロ」というお菓子を売りにしている店らしい。地方色豊かなスイーツに目がない自分のことだ。当然、店内にて品々を物色し始めた。

 

「またかよ」

と呆れ顔の娘たちだったが、試食が出来るとわかると片っ端から試食を始めた。その卑しさはいったい誰に似たんだ?ぐっと堪えて言及は避けたいと思う。とはいえ試食出来るならばと自分も当然のことながら手を出す。「ボーロ」といえばクッキー状の焼き菓子だ。「たまごボーロ」は自分が幼き頃のフェイバリットお菓子だったが、つまりはその「ボーロ」が堅いという事なのだろうか?

 

口に含む。生姜の刺激が口中に広がる。舌触りはゴツゴツとしており、たまに歯をあてがうも、なるほど。これは堅い。噛んで噛めないこともなかろうが、無理にそれをやるには相当な顎関節の力と歯そのものの頑丈さが必要となる。ここは大人しく柔らかくなるまで口中で温めておくことが必要だと本能が判断した。

 

生まれつき顎関節が弱い長女などは、人の注意も聞かないで2つも口に放り込むものだから、暫くモゴモゴと会話を交わすことも困難を極めた。本当に誰に似たのか卑しいんだから。

 

1個程度の試食では味わいを判別することなど不可能だ。自分もまた2つ3つと手の平に取り再び口の中に放り込む。1個が中々大きいので3個も入れればそもそも噛むことが不可能となることに気がついた。外部をなめ尽くしてから歯を立てることにしよう。

 

一通り試食をして店を出ようとしたら、「五色ボーロ」が欲しいと娘たちがねだる。

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仕方がないから買ってやった。ならばついでと自分用にも「堅ボーロ」の小袋を購入したところに人格者の片鱗が垣間見られたことだろう。

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自宅でひとり「堅ボーロ」をつまむ。歯医者の予約が来週にあったことを思い出した。実に記憶を呼び覚ます「堅さ」だった。

 

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