氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

店でのこと(若い男女のグループ編)

暫く現場の仕事からは遠ざかっていたので、果たして復帰したところでただの足手まといになりはしないかと多少の心配もあったのだが、いざ服装を整え包丁を握るとまるで包丁に魂が宿ったが如く縦横無尽に暴れまくったら通り魔やんけ!じゃなくて、ちゃんと上手に魚もおろせるし刺身が引ける現実に感謝している。

 

今のところ立ち仕事が辛いとか体のあちらこちらが痛いとか、悲鳴をあげる状況に至ってないのは、日頃からランニングやトレランで鍛えている賜物だと勝手に思っている。昨日も午前中の僅かな時間をぬって裏山をトレイルして来た。

 

男女6名の来客があった。とはいえ紅一点。皆、二十代と思われる若さだ。「Go To Eat」の事務局からは、4名以上の会食はお断り下さいと連絡があったが、放っておいたら坊主にでもなりかねない状況にお断りすることは出来ないだろう。

 

聞こうとしなくても聞こえてくる内容は終始エロトークだったが、これもある意味、健康な証拠と言えるのかも知れない。かなりセクハラめいた内容の話もあったが、紅一点は毅然と立ち向かっていたかと思う。

 

お帰りの際に、

「セクハラが炸裂していましたね」

と女性に声を掛けると、

「あ、聞こえてました?(笑)」

 

実にあっけらかんとそう、返ってきた。

「これも仕事のうちですよ~。楽しければいいんです」

だそうだ。

 

別の男性に、

「皆さん、関西の方なんですか?」

と聞いてみた。女性を始め関西弁が飛び交っていたからだ。

 

「バラバラですね。自分は愛知ですが、二人が関西、一人が三重、一人は九州、一人は東京です」

「岐阜の方はいらっしゃらないんですか?」

「全員、住まいは岐阜ですよ。まぁ、飛ばされるのが仕事みたいなものですから」

 

どの様な仕事をしているのかは知らないが、若いのにたくましい方々だね。そういえば、女性用下着の話が専らだったかと思う。ワコール?トリンプ?そっち系は飛ばされるのが仕事みたいなものなのだろうか。まぁいい。安心して下さい。私は今、健全な気持ちで包丁を握っています。

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おまけ

 

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