「鶴岡屋本店」の『カツ丼(上)』を山本小鉄はかく語りき。
「いつ何時、誰の挑戦でも受ける」シリーズも終盤となってまいりました。本日はここ、後楽園ホールからお届けしたいと思います。解説は「鬼軍曹」の異名をとる山本小鉄さんです。山本小鉄さん、よろしくお願いします。「よろしくどーぞ」
ここもまた「まだ見ぬ強豪」の一人としてチェックを入れてあった店だったのだが、店を見るどころか前を通ったこともない。そこに行く用事がなければ全く必要のない通り沿いにある。
店そのものはわかりやすい所にあるので、Google先生を頼りにして直ぐに見つかった。駐車場は二軒ほど西に専用駐車場があるが、非常に狭く入れにくい。オマケに車止めが全く役に立っておらず、信用しバックしたらゴツンと後ろのポールにぶつけてしまった。ただ、安心して下さい。傷は浅く許容の範囲。
さて、気を取り直して店へと向かう。待ち客が出ていたので、名前を告げ呼ばれるのを待つ。自分の前には3組ほどいる。ひょっとしたらこの光景も非常事態宣言が明けた効果なのかも知れない。壁や窓ガラスにはテイクアウト専用のメニューがベタベタと貼られていた。ということは苦戦を強いられていた証拠とも言えるだろう。
名前を呼ばれテーブル席に案内される。座る前から注文は決まっていた。ここは元々麺類を主体として売る店だったのだが、よくある話、売りたいものと売れるものは違う傾向に則り「カツ丼」が人気メニューとなっている。大垣にはうどん屋なのに「カツ丼」や「中華そば」の方が売れる店が他にもあるが、ひょっとしたら排他的な大垣の風土がそうさせたのかも知れない。
注文した「カツ丼(上)」が運ばれてきた。
今までもカツ丼の定義を覆す多くの店に当たってはきたが、この「カツ丼(上)」も中々のフォルムじゃないの。因みに(上)と(並)の違いは上に半熟の玉子が乗るか乗らないかだけだ。形状からみてポーチドエッグではないかと思われる。
では、流儀に則って頂くとしましょう。玉子をちょいと割ってとろとろの黄身が顔を出したら、そこにソースがじんわりと絡んだ豚カツをちょいと付け、ガブリと齧りつく。
すかさずソースが染み込んだ白飯を口に頬張ると無我夢中で咀嚼すると味わいが刺激となって脳幹を直撃する。これはまさにルー・テーズが得意とするバックドロップを掛けられた時の衝撃に等しい。掛けられたことないから知らんけど。加えて豚カツのちょい玉子付けはその時とっさに考えた流儀だ。
「ここまでの試合運び、どうですか小鉄さん」
「最近の日本人は元気がないと言われる。僕としては金曜八時にプロレスの熱狂していた日本人の元気を取り戻したい」
「はぁ…、そうですか」
あ、言い忘れましたが、ミニうどんは220円で追加のメニューとなります。やはり元はうどん屋なのでうどんも食べておかにゃね。いわゆる素うどんだったがキムタク似の自分曰く「普通に美味ぇ」だった。
数々の修羅場をかい潜った自分ではあるが、今回も中々の強敵だった。
「どうですか、今日の試合を振り返って何かひとことあれば」
「プロレスラーは一日一日が勝負なんだよ。練習に尽きるよ」
「はぁ…。ですよね。本日は解説、山本小鉄、実況、古舘伊知郎でお届けしました。また来週」
来週なんてねぇよ。
「もう、だめ。お腹いっぱい」
という娘たちに、
「美味しい抹茶ソフトクリームの店があるぞ。でもお腹いっぱいだったら無理だな」
なんてけしかけると、案の定「スイーツは別腹」と返ってきた。
そこで大垣といえば定番ともいえる、自分も以前のひとり旅の際に食べた「すいぎょく園」の『グリーンソフト』を3人で仲良く〆とした。
後から同じく『グリーンソフト』を買い求めに来た高校生風の3名がBTSっぽくって次女の目が終始♡型だった。
あ、午前中はまたまた二山トラバースして来ました。先にカロリーを消費。
おまけ