死にそうになりながらも無事生還@「 たずさえの森 DODO Reverse」
まだ2月だというのに、ここ岐阜市での最高気温は18.7℃を計測した。その2月なのにくっと暑い最中、百々ヶ峰を舞台にトレイルランニングのレースが開催された。
何度でも言うがもう一度言おう。「百々ヶ峰」は岐阜市で一番標高が高い山だ。
前日まではまだ寒波の影響で降り積もった雪が残っていたので、ひょっとしたら雪トレイルを覚悟せねば、などと思っていたところ、ご覧の気温だ。朝方はまだひんやりとはしていたものの、日が昇るとコース上に雪の姿は全く見られなくなった。
百々ヶ峰のレースといえば、新年明けて1月4日に「DODO NEW YEAR TREIL 2014]
が開催された。途中棄権はしたものの、自分もそれに出場した。今回は名前も変わり「 たずさえの森 DODO Reverse」と命名されている。岐阜市の森林事業「たずさえの森」事業に、選手の参加費用が寄付金として使われるという。極めて素晴らしい大会ではないか。そこで自分も積極的に参加をし、その一翼を担おうかと考えたわけだ。
さて、「 たずさえの森 DODO Reverse」だが、なにもトレランをしながら「ゲーゲー」と吐き続ける大会ではない。新年に行われた大会のコースを、スタート地点からではなく、ゴールをスタート地点にしようという企画だ。つまり逆周りってことね。
しかし、こんな時に限っていつも愛用しているガミ子(GARMIN)は逝っちゃってるし(後になんとか蘇生に成功)、愛人のスン子(SUUNTO)はバッテリー切れとぬかしやがる。
ということで、いつもの地図アプリは動作不可能だったが、ウォーキングアプリだけは語ってくれている。
厳密にいえば距離にして約19km、累計標高1900m。つまり19kmの距離を費やして、高さ1900mの山に登った計算だ。
ただ登る下りるだけでなく、そこに「走る」が加わるわけだ。前半はまだいい。後半どころか前半の後半にでも差し掛かると、ふくらはぎに乳酸が溜まり始めヒーヒーと悲鳴をあげる。登りでは腰に負担がかかり、それを庇おうと背中にも痛みが走り出す。ただでさえ割れているお尻が2の3倍ほどに割れたかと思うほど痛みが蓄積する。
そんな中、「なに、この爺さん?」と言わんばかりに小学生の女の子に抜かされた。
「なんだ、この子は?!」
なんて思っていたら、またしても小学生の女の子を伴ったお母さんにも抜かされた。そうなるとかろうじて耐え難きを耐え、忍びがたきを忍んできた精神がズタズタに切り裂かられた。
後方から来たトレイラーに、
「あぁ、あの子達、軽々と20km程度ならこなせますよ」
と教えてくれた。末恐ろしい娘さん達だね。
結局、死にはしなかったが死にそうになりながらゴールしたタイムは、実に情けないことに5時間37分だった。昨年のDODOでは4時間40分だったので、約1時間の遅れということだ。いや、多分、Reverseがそれだけキツかったということなんだろうと慰めたくも、小学生に抜かされたことが重く身に伸し掛かるのだった。
あ、きっと前日、アルコールをセーブして500ml缶を2缶しか飲んでなかったことによる睡眠不足が原因だね、きっと。マジで全然寝られなかったのだが、明け方にわずかばかりウトウトした時に見た飴をのどに詰まらせた夢が余計に寝不足を増長させた。一生懸命、吐き出そうとしたのだろう。枕が濡れていた。