氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

非日常よりも日常を楽しむ

開けて〜閉めて〜開けて〜閉めて〜開けて〜閉めたら入れな〜い!

はい、明けても暮れても仕事から開放されない巻頭文はここまでです。


年越し大寒波に見舞われ全く客商売には良いお日柄となりました元日ですが、そんな事よりも年末のドタバタがジタバタとしながらも乗り越えられた事に感無量の朝だった。


初の挑戦となった年末のオードブル(俗にお節ともいう)商戦は数多の難局を乗り越えお陰様を持ちまして全て完売に至りました。これもひとえに戦略本部長の手腕によるものと確信致しました。誰だよいったい。オレオレ、オレだよ、オレ。

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「ほう、中々いい感じじゃんね」

「ですね」

「添え書き、というか礼状も添えた方がいいよね」

「ですね」

「じゃ、書こっか」

「げーっ!」

ということで礼状もご用意。水引で帯を締めてっと。f:id:Croquis009:20201231164710p:image


「ところで、これどうやって持って帰ってもらうの?まさかこのまま裸で渡すわけじゃないよね?」

「あ…」


なにせ初めてのことなので必ずどこかに不手際が生じる。仕方がない、とビニール風呂敷を買い求めに車を走らせた。


しかし、時は大晦日。ビニール風呂敷を扱っているのは大抵の場合、業務用専門店に限られる。ところが行く先々で門戸が閉じられ徹底して行手を阻まれる結果となった。


ヤバい!焦る!ドラッグストアに飛び込み、持ち手が付いたゴミ袋なども候補とし、現場と連絡を取りサイズ確認などをするも、所詮ゴミ袋はゴミ袋。持ち手がついていようとも見た目のゴミ袋感は否めない。f:id:Croquis009:20201231165004j:imageあくまでも最終手段として保留する。


一縷の望みを託し向かった先は天下の「DAISO」。実はその前に「seria」で門前払いを食らわされていた。お願い「DAISO」さん!


「やったー!」

店内をぐるぐる回るもそれらしき物は一切見つからず。諦めかけていたその時、レジャーコーナーの一角にビニールシートがあるのが目に入った。と、よく見るとその横に、「ビニールふろしき」と書かれたタグと商品があるではないか。見るとサイズもバッチリ。してやったりだ。


結果、一店舗では揃いきれなかったので、二店舗を梯子し棚を空っぽにして差し上げた。

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「よく手にはいりましたね!」

「オレはな、目的を達成するには手段を選ばない人間なんだよ。とはいっても『DAISO』に行ってきただけだけどな」

「季節に反して随分と涼しげな風呂敷ですね」

「どうせ誰も風呂敷なんて見ちゃいないからそれでいいんだよ」

というわけで無事に着地成功。来年へ向けての新たなるチャレンジはスタッフの糧になったことだろう。


最後の方で新年早々、問題発言がありましたことをこの場を借りてお詫び申し上げます。