氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

「ごめん。ちょっと店長呼んでくれる?」

ゆず湯に浸かりながら、日曜日の晩の出来事をぼーっと思い出し考えていた。

 

珍しく子等の母親も加わり、家族5人で外食をした。車で10分の距離にある焼肉屋だ。予めホットペッパーで予約を入れておいた。5年に一度あるかないかという、オリンピックよりも稀有、且つ希少性はあっても希少価値の無い家族揃っての忘年会だ。なんか意味わかんないけどつまりそんな感じだ。

 

坊主というアッシーが出来たことがきっかけとも言えよう。夫婦どちらかが酒を飲めばどちらかががまんせねばならない。つまりそのことが家族が揃って夜に外食をする機会が滅多に無い一番の理由だった。これからはどんどんと活用させてもらおう。

 

で、当の焼肉屋だが、食材に関しては可もなく不可もなくだがアルバイトは愛想がよく接客に関しては中々良かった。5時半に入れた予約もそろそろ7時を迎えるとそろそろ〆に入ろうとなった。各々好きなものを最後に注文する。因みに注文はタッチパネルが採用されていた。

 

暫くするとアルバイトの男の子がやって来て、

「すみません。お席の予約は1時間半となっていますのでそろそろお願いします」

と言うではないか。

 

「えっ?ちょっと待ってよ。頼んだものまだ来てないし」

「ごめんなさい。お次の予約があるものですから…」

アルバイトは言わされているだけだろうし本当に困った様子だったので、釈然としないが席を立ちレジへと向かう。

 

「ふざけんなよ」

と坊主が一人憤り怒りの声をあげていたので、それを鎮め一旦、家族を外に出す。その後、レジの女の子に

「ごめん。ちょっと店長呼んでくれる?」

と呼び出しを依頼した。

 

「あのさ、いきなり帰れってのはちょっとおかしいんじゃない?頼んだものもまだ来てないのにどういうこと?」

「すみません。ホットペッパーに書いてあったと思うのですが…」

「思うなんて自分でも不確かなことを客が把握出来ているわけないじゃん。次に予約があるとか、そういった事情があるならば着席した時に1時間半でお願いします、と伝えれば済む話じゃない?」

「すみません」

「その事だけはダメ。あとは良かった」

「ありがとうございます」

 

帰りの車の中でも怒りが収まりきらない坊主が声を荒げていたが、自分は同業者なので店の事情も理解は出来る。ただ、方法が良くなかっただけだ。本当は伝えねばいけなかった事をアルバイトがうっかり伝え忘れてしまっていたのかも知れない。ただ店長たるもの、それは予め確認しておかねばならない事だと思うし、もし不手際が生じたならば、アルバイトではなく、自らがその場に現れ説明なり謝罪なりをする事が必要なのではないか?

 

因みにホットペッパーにはサイトにも予約確認のメールにも「1時間30分」などという文言は一切、見当たりませんでした。その場しのぎの出任せか、ただの勘違いかどうかはしらないが、見ればわかることなのでちゃんと把握しておきなさい。

 

なんか怒って会計しちゃったもんだから、まだ来てなかったメニューがちゃんとキャンセルされていたかどうか確認するの忘れてたよ~(汗)

 

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