氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

〆の月見シェイクには全てが癒やされた

迂闊にも同居中の嫁が休業日だったことを忘れていた。とならば、あくまでもそれに気がついていないふりをして、尚且つ白々しく、

「台風の影響で雨かと思ってたら、なんか降らないみたいだな~。折角だから山登りにでも行ってこようかな~」

と試しに言ってみたら、満面の笑みを浮かべ

「ありがとう!」

と返ってきた。なぜ山に登るのかと問われ「そこに山があるから」と応えられるのは、心と経済に余裕があり、加えて精神力を兼ね備えた人間だけだ。多くは家庭からエスケープしたい人間ばかりだと身を持って確信する。

 

というわけで、我が人生に於いて二回目となる、通称「各務原(かかみがはら)アルプス」の最西端に所在する「三峰山(みつみねやま)」に向かった。正直、245mの低山だ。登って下りてではあまりにも芸がなさすぎる。山登りに芸が必要かどうかはともかくとしてだ、だったら、その南に位置する「尾崎権現山」をも含め、二山まとめて登頂してやろう、そうしよう。

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で、登るには登った


ここで後悔、先に立たずを知ることとなる。この山に関しては草花が枯れ果てた冬場に登ることをお奨めとする。草花に造詣は深くないが、おそらく「センダングサ」の仲間だろう。岐阜弁でいうと「ひっつきぼぼ」の仲間だ。大量の「ひっつきぼぼ」に急襲され、動けばチクチク、次第に痒さが止まらずでそれはもう村中大騒ぎよ。

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なんとか各務原公園墓地「瞑想の森」にまで辿り着くと布の裏表をひっくり返しとけして大仰ではなく殲滅作戦に30分も費やしてしまった。

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急激にモチベーションが下がる。

 

気を取り直していよいよ「三峰山」に挑もうではありませんか。ただ登るだけでは面白くない。直登してしまえば「あっ!」という間に登れてしまう。だって、たかが245mの山だもん。然らば前回もご挨拶させて頂いた「山神さま」に今回もご面会を賜わろうではありませんか。

 

今年も「山神さま」は泰然自若とそこにおんさった。

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新しくサカキが祀られているということは何方かがコマメに面倒を見ていらっしゃるということだろう。2つ有るうちの一方の頭が下がります。もう一方は初めから下がってます。そして如何にも素敵な竹林を経由していよいよ山頂アタックです。

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山頂は案の定、貸し切りだった。360度を超える380度のパノラマを独り占めする気分をあなたにもチェルシーの様に分けてあげたい。金華山もその上に鎮座まします岐阜城も丸見えだよ。

youtu.be

ほら、よーこのマンションまで丸見えだ。誰だよ、よーこって。

 

ヤマメシはいつもが如くカップ麺だ。

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ただ、「カップヌードル」の文字に踊らされ買ったは良いが焼きそばだって?「カップヌードル」って焼きそばも出してるの?まぁ、美味かったから文句のひとつもない。ただし、騙された立場としては少々、気分が悪い。気分転換にノンアルでかんぱ~い!

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いつもの様に下山しての帰り道にはスイーツだ。時間が押していることもあり、手っ取り早く猫も杓子も月見月見の「月見シェイク」にしておいた。

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相変わらずダイソン並みの吸引力が要求されたが、和風テイストのアダルティーなきな粉風味は甘さ控えめで、滅多にこの店の商品を褒めることがない自分だがこれだけは全力で褒めてやろう。

 

そういえば「ほっともっと」で月見弁当ばかりを食べていた石田くんは今頃どこで何をしているのだろう。まだ生きてるのだろうか?

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