氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

煽るなよ、お願いだから煽るなよ

普段は華麗なるハンドルさばきと類まれなるアクセルワークで自分を知るものからは「公道のウルフ」と呼ばれている自分だが、雪道や凍結路となればこれがとんと情けなく「公道のチワワ」と化してしまう。恐らく積雪時に於ける事故経験者ならば、自分に限らず雪道ではビビりまくり震えおののくことだろう。

 

昨朝も時速30kmが限界と感じノロノロと運転していたのだが、後方から来る車にはビュンビュンと抜かされていく。こんな悪路でためらいもなくスピードが出せるだなんて、余程ドライブテクニックに自信がある者か頭のネジが一本吹っ飛んでいる奴しか考えられない。ただ、深夜はまだよい。車が少ないから煽られることがないから。

 

それが午前業務が終わり一旦帰宅する時刻ともなればわけが違う。午前10時ごろになれば道の凍結もかなり緩和されるが、大通りでも日陰ともなれば未だにカチンカチンになっている所は多々ある。それを考えると、どうしてもノロノロ運転に甘んじてしまう。

 

が、その頃ともなれば通行量も多くなり、そうなれば自分の様な者など邪魔で仕方がない。必然的に煽られるわけですよ。でも後ろに合わせスピードを出すのも怖いし、いや、ホント申し訳ないと真面目に思っているんですよ。ハンドルを握る手には汗がにじみ額からは脂汗、脇汗に背中までと全身汗だく。車内温度は低くとも、まるでサウナ状態となる。

 

で、耐えつつ耐えつつも行かねばならない所があった。そう、先週の木曜日に予約を勘違いして1週間フライングしてしまった整形外科医院だ。バイクで事故をしてからかれこれ半年が経過した。もはや完全復調を求めても無理だと実感している。自身の身体のこととはいえ、ある程度のところで妥協せねばならないだろう。

 

「膝は概ねよくはなってきたんですがね、股関節が動かす度にゴリゴリいうんですよ」

「ちょっと横になってもらいましょうか」

 

診察台に寝かされて、ズボンを脱ごうとすると「それはけっこうです」と制止された。せっかくの見せ場をいなされた。そして股関節に手を当てたまま足を前後に折りたたんだり、左右に開いたり、中にひねったり外にひねったり嗅いでみたり舐めてみたり…はない。とにかくゴリゴリを触ることにより確認している様だ。

 

「これは骨と筋肉が擦れることによってこうなるんですね。放っておけばその内、あれ消えた?ということになるでしょう。時間は掛かるかも知れませんが」

 

続いて、

「そろそろ半年になりますから、ここらで一旦終了ということにしましょうか」

と治療の終了宣言がいいわたされた。自分にしてももはや生活に支障がないならばダラダラと通い続けるのは嫌だ。

 

「はい、わかりました。ありがとうございました」

 

出来るならば二度と通いたくない。つまりはあらゆる場面で自分の身は自分で守ることが必要かつ必然となる。事故だってもう二度としたくないので、雪の日や凍結路ではノロノロ運転をしている車があっても出来るだけ大目にみてね。

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