氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

お一人様でお忍びですか?@「雪月花」長良店

置屋の年季が明け、やっと整形外科からお暇を頂いたので、ひとり快気祝いと高級焼肉店を訪れたのだった。先日、家族で昼焼き肉を堪能した際、ランチ予約にホットペッパーを利用したので、一人あたり500ポイントの「Go To Eat」ポイントが返ってきた。都合2000ポイントになる。その失効期限がなんと今月中ということで、ならば使わにゃ損々と改めてそのポイントを使い同じくホットペッパーで予約を入れておいた。

 

ビンボ臭いと笑わば笑え。ビンボ臭さと髭が自分のアイデンティティだと思っている。じゃ、なんだ?自分からビンボ臭さを無くしたら誰も自分に気がついてくれないのか?それはそれで哀しいじゃないか(涙)

 

お一人様なのでてっきりカウンターに通されるものかと思いきや、2卓ならんだ個室に通された。時刻は午前11時30分。既に隣の席には派手に若作りをした初老の女性ふたりと、そのどちらかの娘と思しき3人組が座っていた。

 

「あんたー、行くか行かんか悩んどったらGo To止まってまうがね」

「なにー?あんた、予約しとったんやないの?」

「してーへん、してーへん、そりゃもう、高っかいとこやでねぇ、こうなるかも知れんとおもったもんでしてなかったんよ」

「ほんなら、あんたちょうど良かったやんねえー」

概ねこの様な内容の話を岐阜弁丸出しで、それも大声で話していた。おそらく巨大な飛瀑の滝壺に発生するマイナスイオンの量に負けず劣らず飛沫が飛び交っていたことだろう。それにしても有閑マダムは自由な時間がたっぷりあっていいよねぇ。

 

さて、肝心の肉だが、コースで予約してあったので、此方に選ぶ余地は一切ない。コースにしても予算から選んだだけなので、内容に関しては一切、把握出来ていない。が、振り返ってみればどれも間違いなく美味しかった。

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以上、一部抜粋。これに先付け、ホルモン盛り合わせ、ご飯物、デザートが付く



子どもたちのお陰で貰えたポイントだけど、たまの時くらい贅沢に使わせてもらってもいいよね。だって、それ以前にたんまりと使わされているんだもん。ただ、お忍び感が後ろめたさを禁じ得ない。

 

晩の仕事を終え帰宅する。四肢ともに寒さで冷え切っている。ついでに言うなら極度の末端冷え性の所為で指先は感覚をなくし見た目は紫と白のまだら模様になっていた。真っ先に風呂場へと急ぐ。

 

「はぁ~、極楽極楽」

やっと一日が終わったと充実感を感じるひと時だ。風呂上がりには冷たいチューハイが待っている。帰りにはいつもの様に24時間営業の西友に寄り、晩酌のアテも買ってある。

 

翌日、体重を測ったら3kgも増えていた。

「え、うそ、まじヤバいしこれ!」

天網恢恢疎にして漏らさず、きっと一人で美味しいものを食べに行ったことにバチがあたったんだな、きっと。いや、単に食べすぎでしょ。しばし自重することにします。アイデンティティ以前の問題になりかねない。

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