氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

恐怖のセクシー・バスストップ

昨晩は珍しく酒が入ることが確定していた。いや、酒が入ることは毎日、確定していることなんだけど、この度は、自分の職場で自らの身に酒が入るという意味だからね。それほどに酒が入らない日など1年が500日だろうが600日だろうが先ずあり得ない。

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因みに「関アジ」

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岩手大船渡赤崎産「生カキ」

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で「洋食屋のオムレツ」



 

以前ならば一度自宅へ戻り車を置き、その後はランニングで職場に戻り帰りの足はバスを利用するなどという荒業を駆使していたが、如何せん最近はそこまでの元気がない。完全にヘタレ路線、まっしぐらだ。

 

ということは、バスを利用し職場に戻ることになる。最寄りのバス停は歩いて10分ほどの距離にある。バス通りは中央線がない約6m幅の一般道だ。昨日の岐阜市の最高気温は25℃ジャストとなった。日差しを避け、バス停の反対側にある建物の陰でバスが来るのを待っていると、日差しの強いバス停に年配の女性が一人現れた。年配とはいっても自分より4~5歳隔たりがある程度だろうか?その女性がマスク越しに何やらつぶやいている。

 

「・・・知っとる?」

自問自答だろうか?

「折立(おりたて)にある〇〇クリニックって知っとる?」

今度はもっと大きな声だ。もはや呟きを飛び越している。

 

え?ひょっとして自分に話しかけてる?キョロキョロと周りを見渡すも、自分と彼女以外は人っ子一人おらず、犬猫の気配すらない。

 

「僕に聞いてます?」

「そう」

 

道路を隔てての距離では鮮明に聞こえない。ましてやマスク越しだ。仕方がないので道路を渡り自分から日向へと近付いていった。

 

「折立にある〇〇クリニックって知っとる?」

先ほどと同じ質問だ。

「いや、ごめんなさい。全然、わかりません」

見ると汗をびっしょりとかいている姿が艶かしい。

「どうされたんですか?」

「ちょっとね、胸が苦しいもんで点滴してもらおうかなと思って。で、その病院が評判がいいかどうか知っとるかなと思ってね」

確かにどこか辛そうにも見える。

「熱あるんじゃないですか?」

「いや、わからん」

 

条件反射で後ずさりしてしまった。

「あ、あと2分でバス来ますから。ごめんなさいね、お役に立てず」

その後しばらくは距離を保ち、バスに乗ってからもお互い離れた位置に腰を下ろした。

 

乗車から5分先にある、クリニック近くのバス停で降りていったが、その5分が妙に長く感じられた。クリニックで無事、迎え入れてもらえれば良いのだが…。

 

後で調べてみたら、どうやら循環器科の医院らしい。因みにGoogleの評価は「2.6」

う~ん、善し悪しをどう捉えればよいのだろう。彼女でなくとも悩むところだ。

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