氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

キャバ嬢の華やぎになぞらえた缶チューハイひとり論争・episode5

早朝3時20分。人によっては深夜3時20分。家族に気取られない様、「抜き足」「差し足」「忍び足」で玄関まで向かう。当然、就寝中の家族を起こしてはならぬといった配慮が働いてのことだ。

 

玄関の戸に手をかけると、これまた音を立てない様にスルーッと横にスライドさせる。純和風建築の我が家の玄関戸は古式ゆかしいスライド方式だ。日本語では「引戸」と呼ぶ。

 

我が家に於いては「マナーの権化」と言われている自分であるからにして、皆に聞こえぬまでも「行ってきます」と声を掛ける。期待するまでもなく、聞こえてくるのはコオロギと思しき虫の鳴き声だけだ。そして日常が始まる。

 

「ぷふぁっ!」

今朝はその様な平凡な日常を彩るトラブルに出足から見舞われた。玄関を出るといきなり目の前に蜘蛛の巣が現れた。蜘蛛ってね、その風貌・外見を他所に益虫扱いなんだよね。まぁ、確かに人に害をなす害虫を駆除・捕獲してくれる点だけで考えるならば益虫であることには違いない。しかし暗闇に乗じて人の行く手を阻むことをしでかしても尚、益虫と認めることを自分には出来ない。ものの見事に顔面からダイブしてしまった。出足から憂鬱。

 

家の中から「うるさいぞ、早くいけ」とばかりに聞えよがしに「ゲホゲホ」と咳払いが聞こえてくる。ぜったいに起きてるだろ。起きているが知らんぷりをしてただけだろ。相も変わらずこんな扱いを受けています、この私。ノンデリカシーで尚且つB型の女性が世界で最強だと密かに思っている。

 

宝酒造缶チューハイを初めて発売してから凡そ30年になるという。意外と歴史が浅いのね。そして、缶チューハイといえばやはりチューハイレモンが王道だろう。昨今では旧態依然としたレモン缶チューハイに、より高価格でより果実味を増したフルーティーなものが各社からお目見えしている。清涼飲料水メーカーのコカ・コーラまでもがその競争に参入する様になった。

 

ただ、自分は缶チューハイにそこまでのことは望んではいない。ぶっちゃけ酔えればいい。それに本当に拘りを持つ者ならば缶チューハイなど選ばないだろう。焼酎に氷に炭酸&生レモン。これこそが最強だ。ゆえに、自分が選ぶ物は価格帯として税別95円から108円のものと決めている。

 

そんな折りにだ。ふふふ。見つけちまったぜ。いつもの仕事帰りに寄る「西友」だ。改装中だった店内もすっかりとリニューアルされ、8月13日にリニューアルオープンを迎えた。それがきっかけかどうかは知らないが、随分とPB、要するにプライベートブランドが増えた気がする。

 

そんな中で目に付いたのが「みなさまのお墨付き『贅沢果汁12%レモンチューハイ』」だ。たとえPB物でもこれが100円を超える値であったら見向きもしなかっただろう。ただ、売価が95円となっていた。試しに買ってみる。

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その後は語らずともカゴの中を見てもらったらわかってもらえると思う。翌日のこと、早速買い占めに走ったのだった。

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そして今回もまた「木守り」として1本だけ残しておいた。

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新しいパートナーと一夜を共にし、そしてまた屈辱の朝を迎える。

 

 

 

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