キャバ嬢の華やぎになぞらえた缶チューハイひとり論争・episode3
酒を買ったが購入はしていない。従って酒を飲んだが飲酒はしていない。
現役医師がストロング系チューハイのことを、「あれはお酒というより、人工甘味料を加えたエチルアルコール=薬物」と述べ、ジュースのような飲みやすさがふだんお酒を飲まない人や苦手な人でもグイグイ飲んでしまう危険性について提唱したとSNSで話題になっていると聞く。故に『危険ドラッグ』として規制した方が良いのではないかとまで言及しているとか。
そんなこたぁ、オラ知らん。
少なくとも危険ドラッグとは違い、飲む人にとってアルコールとの認識があるだろうから、よほどの馬鹿でない限り飲酒後にハンドルを握ることはないだろう。そういった理性やモラルが元々ない人間にとってはストロングチューハイだろうが危険ドラッグだろうが同じことだ。
というわけで、自身が愛してやまなかった期間限定の「KIRIN The STRONG 味わいレモンサワー」だが、前回、ドラッグストアにて買い占めた分がとうとう底をついたので、新たなる発見をもとめ暫く足を運んでなかった当のドラッグストアを訪れたのだった。
さて、再びミーの心をトキメカス何かがあるだろうかと期待して棚を覗く。あった、あったありました。「KIRIN The STRONG 味わいレモンサワー」が。
って、なんでやのーん!!
前回、買い占めたときに
「すみません。これってケースで売っているんですか?」
と尋ねたら、とぼけた男性店員が
「あー、さーせん。もう在庫ないっすねー。棚に並んでいる分だけっす」
って言ってたやおまへんか。
だからほぼ根こそぎ浚(さら)えて来たのにどーゆーこっちゃねん、まー、ほんま、やっとられんわ。
いや、在庫があったならあったでいーんです。そーゆーことならばと今回も、買い物カゴにチマチマと缶を積み重ね大量購入してまいりました。
で、例によって例のごとく「木守り」として1缶だけを残しておいた。
このなんら自分に利益をもたらす事もない、むしろ搾取にも似たあこぎな商売を展開するドラッグストアにここまで気が使える人間がかつて存在しただろうか、いや、存在しない。反語が使いたいが為に組み立てた文章であることに気がついた人はいるだろうか、いや、いない。
え?「木守り」がわからない?ググれ。
ストロング系チューハイが危険ドラッグかどうかという話は取り敢えずおいといて、そこに常習性が伴うことを危惧しているのであれば、それはストロング系チューハイだけと言うものでもなくアルコール全般に目が向けられるべきだろう。が、しかしだ、自分の様な偏執、かつ偏好的に「KIRIN The STRONG 味わいレモンサワー」を買う奴に限っては恐らくバッドジャンキーな部類なのかも知れない。
おっと!買ったけれど購入していないんだった。